凄惨な過去と向き合う女性を描いた新作がNetflix日本TOP10で第3位に急浮上

ミラ・クニスがトラウマを抱える主人公を演じる『私は世界一幸運よ』

【Netflix TOP10】Netflixがオリジナル作品やライセンス作品を対象に、視聴時間で人気作品をランキングする「NetflixのTOP10」。今回「ムビコレ」がピックアップするのは、Netflixプレゼンツ『私は世界一幸運よ』（原題：Luckiest Girl Alive）。10月7日（金）から配信が開始され、グローバル＆日本ともに2週連続でランクイン。さらに日本（映画）では第3位に急浮上している。

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アーニー・ファネーリは、一流雑誌の編集部に籍を置くニューヨーカー。ハイブランドの服に身を包み、6週間後には上流階級出身のハンサムな男性ルークと高級リゾート地のナンタケット島で結婚式を挙げる予定となっている。誰もが羨む順風満帆の日々を送っていたが、犯罪ドキュメンタリー映画の監督から過去のとある事件を題材とする作品に出演を依頼され…。それまで高校時代の忌まわしい出来事から避け続けてきたアーニーは、闇に葬っていた真実と対峙することになる。

実話が散りばめられたショッキングなヒューマンドラマ

本作は、『ニューヨークタイムズ』、『USAトゥデイ』でベストセラーとなった小説「幸運なんてわたしはいらない」を原作とするヒューマンドラマ。現代アメリカを生きる一人の女性の闘いを描く。ラブコメからSFまで幅広いジャンルの作品に出演経験のあるミラ・クニスが複雑な過去を持つ主人公のアーニーに扮し、その婚約者ルークを『ラ・ラ・ランド』、『ジュディ 虹の彼方に』のフィン・ウィットロック、アーニーが通った名門ブレントリー校の教師ラーソンを『カモン カモン』のスクート・マクネイリーが演じている。

あまり裕福でない家庭に育ち、賢さだけを武器にのし上がってきたアーニーは、ティーンの頃に尊厳を踏みにじられ、生死に関わる経験をしたことでトラウマを抱えている。その追想はあまりにショッキングで胸が痛むが、完璧な人生を手に入れようとした時に自分の過去を公表すべきか迷い、一人の女性として選んだその決断に共感する人は多いはず。原作本の筆者はニューヨーク在住、一流誌のシニア・エディターとして活躍するジェシカ・ノール。物語はフィクションでありながらも、ノールが体験した実話が散りばめられているという。女性の幸せや人間の尊厳、サバイバーなどなど、提示されるテーマは多いが、“誰にも言えない悩みを持つあなたは、孤独ではない”という本作が伝えるメッセージには勇気づけられることだろう。

世界93ヵ国でランクイン、ヨーロッパ32ヵ国で第1位！

『私は世界一幸運よ』は、日本（映画）で配信初週の第10位から、2週目となる今週の集計(10月10日～10月16日)で第3位に急浮上。グローバル（映画／英語）では視聴5,701万時間を記録して先週に引き続き第1位となっている。世界93ヵ国でもTOP10入りを果たし、うちヨーロッパではランクインした32ヵ国すべてで第1位という快挙に。（文：足立美由紀／ライター）

Netflix映画『私は世界一幸運よ』独占配信中。

【Netflix日本Top10（映画）／10月10日～10月16日】
1位『嘘喰い』
2位『花束みたいな恋をした』
3位『私は世界一幸運よ』
4位『ハリガン氏の電話』
5位『いのちの停車場』
6位『ブラックアウト 記憶の彼方に』
7位『オールドピープル』
8位『ボス ベイビー』
9位『雨を告げる漂流団地』
10位『愛妻物語』