【興行トレンド】ネットフリックスの会員数が241万人増加。広告付きプランを11月から開始

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広告付きプランは税込み790円、1時間に4〜5分の広告表示

【興行トレンド】ネットフリックス(Netflix)が10月18日(現地時間)に発表した22年7~9月の会員数は241万人増加した。1~3月は20万人減少、4~6月は97万人減少しており、2四半期ぶりにプラスに転じた。9月末の会員数は世界で2億2309万人となった。

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人気ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4や実在の連続殺人犯を扱った『ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語』、アクション映画『グレイマン』などが会員獲得に寄与した。ネットフリックスは株主への手紙で「22年上期は厳しい状況だったが、成長を再加速させる道筋が見えてきた」と指摘した。同社は、以前から課題となっていた、異なる住居に住みながら複数人数でアカウントを使い回しているユーザーへの管理を23年1月から強化する方針を明らかにした。

ネットフリックスは、低価格の広告つきプランを6ヵ月前に発表していたが、詳細を10月13日に発表した。新プランは「広告付きベーシック」で月額料金は790円(税込)。日本では11月4日より提供開始となる。従来のベーシック(990円)、スタンダード(1490円)、プレミアム(1980円)よりも低価格で、利用できるサービスはベーシックと基本的に同じという。異なる点は、1時間に平均4~5分の広告が表示され(当面は15秒または30秒の広告が作品の再生前と再生中に流れる)、ライセンス上の理由により一部の映画や番組を再生できない場合がある。

広告付きプランは、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、メキシコ、スペイン、韓国、日本の12ヵ国で導入される。広告つきプランの導入により、10〜12月期には会員が450万人増える見通しを示した。

動画配信市場は20年からコロナ禍で急激に伸びてきたが、22年は転機を迎えているようだ。会員数が2四半期ぶりにプラスに転じたネットフリックスに対し、最大のライバルであるディズニーグループの会員数を見ると、7月2日時点でディズニープラスの会員数は1億5210万人、Huluは4620万人、ESPNプラスは2280万人。合計すると2億2110万人。ネットフリックスの会員数は9月末で2億2309万人と再びディズニーグループを上回った。ディズニーグループの会員数が明らかになるウォルト・ディズニー・カンパニーの22年7~9月期決算は、11月8日(現地時間)に発表される。(文:相良智弘/フリーライター)