【週末シネマ】アナ・デ・アルマスが18禁シーンも厭わず体現したマリリンとノーマ・ジーン

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『ブロンド』
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10年越しのマリリン、紆余曲折を経てアナ・デ・アルマスが主演に

【週末シネマ】最初にナオミ・ワッツ主演でクランクイン予定というアナウンスがあってから10年余り。途中で主演がナオミ・ワッツからアナ・デ・アルマスというキャスト変更を経て、ようやくNetflixオリジナル映画『ブロンド』が解禁された。ジョイス・キャロル・オーツによるマリリン・モンローの伝記小説を原作とした作品だ。フィクションとはいえ登場人物はほぼ実在の人物だし、マリリンの不幸な生い立ちや幼少期にも触れるなど概ね事実に即した内容となっている。

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富士額までも見事に再現、モンローそのもの!

何といっても驚くのは、マリリン・モンローのビジュアル再現度の高さだ。キューバ出身でブルネットのラテン美女アナ・デ・アルマスと、ロサンジェルス出身のブロンド美女マリリン(人工的なブロンドではあるが)は、一見容姿に共通点がないように見える。だが作品を見始めていくらも経たないうちに、もはやスクリーンの中のアナはマリリンにしか見えなくなってくるから不思議だ。本国アメリカのマリリンファンからはキューバ出身のアナの「訛り」についてイチャモンが付いたようだが、英語が母国語でない人間にとっては、あのマリリン特有の舌っ足らずで甘く囁くような喋り方さえ踏襲されていればなんの問題もない。

マリリンのポートレートを見たことがある人ならば、「あ! これはあれ!」「これはあの写真!」と瞬時にわかるシーンが多数登場する。ヘアメイクもコスチュームも表情もポーズも、実際のマリリンの写真の雰囲気を実によく表現している。それもそのはず。どれも現存のポートレートを綿密に分析して、忠実に再現を試みたそうである。

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アナによると、撮影期間中は毎日2時間半から3時間かけてヘアメイクをしていたとのこと。マリリン・モンローは実に見事な富士額の持ち主であり、あんなに完璧で美しいハート形のおでこを筆者は他に見たことがない。どういう細工を施したかはわからないが、作中ではその生え際のラインまで見事に再現されていて感動した。そんな並々ならぬディテールへのこだわりがあったからこそ、2022年のスクリーンの中に再びマリリンが降臨したのである。ただボディに関しては、アナの方がマリリンより若干スレンダーな印象だ。実は彼女、複数のシーンで惜しげもなくトップレス姿を披露している。アナのトップレスシーンが出てくるたびに、「これは18禁になるよな」と思わず納得してしまうのである。

人気女優と孤独な少女、1人の女性の揺れ動く心をなめらかに表現

この物語の主人公は、おそらくマリリン・モンローではなくノーマ・ジーン(マリリンの本名)だ。父親を知らずに育ち、その後、母親とも別れて養護施設で育った孤独な少女ノーマ・ジーンの影が、常に女優マリリン・モンローに付きまとう。繊細に揺れ動く彼女の心を、時にカラーで時にモノクロで、場面展開の境界線を曖昧にしながらアーティスティックなカメラワークで魅せていくジョン・ドミニク監督の手腕にも拍手だ。彼の映像は、つなぎの上手いDJプレイのようである。流動的でノンストップ。しかもそのつなぎ目は非常になめらかでバリアフリーだ。

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映画には、マリリンの夫であったジョー・ディマジオやアーサー・ミラーも登場。ジョー・ディマジオをボビー・カナヴェイル、アーサー・ミラーをエイドリアン・ブロディが演じている。映画『ブロンド』で、ぜひ2022年のマリリンに逢いに行ってほしい。(文:羽野ハノン/ライター)

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