嵐莉菜、初主演映画内の家族は本当の家族「信じられない光景」

#マイスモールランド#奥平大兼#嵐莉菜#川和田恵真

映画『マイスモールランド』公開記念舞台あいさつの様子
映画『マイスモールランド』公開記念舞台あいさつの様子
映画『マイスモールランド』公開記念舞台あいさつの様子
映画『マイスモールランド』の公開記念舞台あいさつ
映画『マイスモールランド』公開記念舞台あいさつの様子
映画『マイスモールランド』公開記念舞台あいさつの様子
映画『マイスモールランド』公開記念舞台あいさつの様子
奥平大兼
嵐莉菜
川和田恵真

ViVi専属モデルの嵐莉菜、俳優の奥平大兼、川和田恵真監督が5月8日、都内で実施された映画『マイスモールランド』の公開記念舞台あいさつに登場。本作について語った。

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主人公サーリャの家族は嵐莉菜の本当の家族!

是枝裕和が率い、西川美和が所属する映像制作者集団「分福」の気鋭の若手監督・川和田によるオリジナル脚本の青春ドラマ。埼玉にある約2000人のクルド人が住む地域で暮らす17歳の女子高生サーリャは、ごく普通の高校生活を送っていたが、あるきっかけで在留資格を失い、家族の日常が一変。それでも日本人の少年との出会いをきっかけにアイデンティティに葛藤し、成長していく…というストーリーが展開される。

今回の舞台挨拶には、劇中で主人公サーリャの家族を演じ、嵐の本当の家族でもあるアラシ・カーフィザデー、リリ・カーフィザデー、リオン・カーフィザデーが勢揃い。自身も5ヵ国のルーツを持ち、ViVi専属モデルとして活躍中の現役高校生でありながら、映画初出演にして見事初主演・サーリャ役を務め上げたは嵐は、劇中でサーリャの家族を演じたのが実際の嵐の家族であることに触れられ、「信じられない光景というか、私の家族にとって貴重な経験だと思ってます」と感謝。

川和田監督も、アムネスティ国際映画賞・特別表彰に輝いたベルリン国際映画祭に参加した際、「(キャストクレジットの」名前を見て『本当に家族なのか?』という質問や、『この家族は今も暮らせているのか?』など、映画の出来事が現実の物語だと勘違いしているような質問も頂いた」と振り返った。

奥平は、嵐の実際の家族が出演するということを事前に聞いてはいたが「監督から『撮影現場で初めて会って欲しい』と言われて。実際の撮影で会うまで1回も会わなかったんです」と明かす。しかし、事前に嵐から「弟のリオン君が『すごくかわいい』っていうのをたくさん聞かされていました。『どんなにかわいい子がいるんだ!?』と現場行ったら、こんなかわいい子がいて、これはたしかにかわいいと思いました」と言い、嵐からも「すごく弟のアピールをしていましたね」と述べた。

一番撮影で思い出に残ったシーンについて奥平は「聡太の家で、サーリャと弟のロビンと一緒に絵を書くシーン」だと言い、「とても大きな木を描いたんですよ。で、その後に皆で『どの色を追加していくか』って話して、そして、リオン君は“お絵かきしりとり”をやってて、すごく楽しかった」と思い出を語り、川和田監督も「リオン君、夢中になってずっとお絵かきしてて、ずっと手からスプレーを離さなかったんです」と語った。

川和田恵真監督は是枝裕和監督の手紙に涙

監督は「オープニングの結婚式のシーンもとても思い出深いです」と言う。「難民申請中の方には(出演することで不利益が出る可能性があるので)、メインのキャストとしては出演頂いていないのですが。だけど、この映画のオープニングにはエキストラとして出演していただいていて。私自身も、いくつか(本当のクルドの)結婚式に自分も参加させてもらって、その時に見たことからこのシーンは作っているので。だから、想いが強いです」と付け加えた。

そして、監督やキャストへのサプライズとして、同じ「分福」チームの一員であり、同時に川和田監督の先輩でもある是枝監督からのサプライズの手紙が。「この映画の企画書を読ませてもらってから、何年経ったのか、もう忘れてしまいましたが、どうしても映画にしたい、しなければならないというあなたの切実さをひしひしと感じたことははっきりと覚えています。あの日、この作品が間違いなくあなたのデビュー作にふさわしいと確信しました」と書かれ、続けて「この映画が難民問題を扱いながら、青春映画としても成立していることを僕はとてもすばらしいと思っていますが、それはあなたの<海図なき航海>という、まさに青春そのもののような映画作りという旅に同行してくれた2人がいてくれたからこそだと思います」という。「仲間たちと、今日は作品のお披露目を心から喜んでください。祝ってあげてください。明日からは、あなたにとって、このデビュー作が最大のライバルになります。強敵ですよ。また、長い旅が始まります。頑張ってください」という温かいメッセージが寄せられ、川和田監督が思わず涙ぐむシーンも。

川和田監督は「是枝さんの背中を追ってきたので、こういった言葉をもらえると励まされます。やってきてよかったなと。ここで止まらず、この作品を届けていくことが私にとってやらなければならないことだとあらためて思います」と言い、「この2人(嵐、奥平)、そしてその家族の皆さんがいなければこの映画は作れなかったと思うので、出会えたことに感謝してますし、この2人のことはずっと心から離れないですし、ずっと見ています」と感謝した。

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