6月に公開される『ターミネーター4』。大ヒットシリーズの満を持しての続編として期待が高まるが、29日、この作品のマスコミ向けフッテージ試写会が開催され、“世界初”のお宝映像が上映された。映し出されたのは完成作品ではなく、編集途中の映像の一部だけなのだが、衝撃的なまでの迫力に、皆、圧倒された様子だった。なんとこの日は監督のマックGも来日していて、上映の合間合間に登場し、T4への熱い思いをパワフルに語っていた。
「ジェームズ・キャメロン監督が全てを語り終えたと思っていたので、最初はこの企画に興味がなかった」と、意外な事実を打ち明ける監督。さらに、「ただ、未来が舞台であれば面白いと思った」と監督を引き受けた動機を語った。今ではすっかりT4命といった感じの彼は、記者たちに質問をうながし、手を挙げた記者の席までマイク片手に自ら駆け寄り、目を見つめながら真剣な表情で質問に耳を傾けていた。
心に迫るクリスチャン・ベイルの名演と度肝を抜く映像に、日本人記者も拍手喝采。だが、アメリカ人の監督には物足りない反応だったようで、「日本人の謙虚さは分かっているけれど、ここがハリウッドだと思って反応して!」と檄を飛ばす。「今日のみなさんの反応をロサンゼルスに持ち帰り、編集にフィードバックさせるのだから、みなさんの反応が大切なんです!!」という熱い言葉に、頑張ってアメリカ人になったつもりの記者たちが、さらなる拍手と歓声を贈る場面もあった。
T4についてはかなりの自信を持っている様子の監督。「かつては、大作映画は、芸術作品であり名作でもあった。けれどここ最近は観客をあまり大切にしてこなかったため、そうではなくなっていた。僕は、大作が名作であり得た時代に戻したいと思っています!」と熱く語っていた。会場の反応に興奮気味の監督は、「東京の反応をクリスチャン・ベイルに伝えたい」と、いきなり自らの携帯で電話をかけ始めたが、残念ながら留守伝……。ちょっと残念そうではあったが、拍手と声援をバックに、東京での反応の良さをメッセージに残していた。
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