あなたの買った魚は、奴隷が捕ったものかもしれない…タイに今でも存在する「海の奴隷」とその救出を描くドキュメンタリー

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(C)Vulcan Productions, Inc. and Seahorse Productions, LLC.

シーフード産業の闇に迫るドキュメンタリー『ゴースト・フリート 知られざるシーフード産業の闇』が528日から全国順次公開される。今回、予告編が公開された。

・騙され、拉致された“海の奴隷”たち。彼らを救うべく命懸けの航海に出るタイ人女性の記録

現代とは思えないような過酷な労働を強いられる「奴隷」たちの姿

あなたの買っているシーフードやペットフードは「海の奴隷」が捕ったものかもしれない。信じられないかもしれないが、現代も奴隷が存在し、世界有数の水産大国であるタイには、人身売買業者に騙されるなどして漁船で奴隷労働者として働かされている「海の奴隷」が数万人存在するといわれている。日本は決して無関係ではない。日本はタイの水産物輸入で世界第2位、ツナ缶やエビなどを輸入している。キャットフードの約半分はタイ産だ。安さの裏側で犠牲になっている人々が存在する。

本作は、タイの漁船から離島に逃げた人々を捜索し、救出すべく命がけの航海に出るタイ人女性、パティマ・タンプチャヤクル(2017年ノーベル平和賞ノミネート)たちの活動を追うドキュメンタリー。奴隷労働5年、7年、12──。ミャンマー、ラオス、カンボジアなど貧困国から集められ、売り飛ばされた男性たちをパティマたちは救うことが出来るだろうか? 私たちの生活と密接に繋がりながらも、私たちが知ることがないシーフード産業の闇に迫る衝撃作だ。

今回されたのは、「海の奴隷」として漁業に従事させられている人々の過酷な姿と、彼らを救おうと奮闘するタイ人女性、パティマ・タンプチャヤクルの命懸けの活動を対比させたドラマチックな予告編だ。映像は、「あなたの買った魚は奴隷が捕ったものかもしれない」という衝撃的な一文から始まる。その後に映されるのは、現代とは思えないような過酷な労働を強いられる「奴隷」たちの姿。「殴られた。何度も殴られた」と男は語る。

そんな彼らの前にある日、1人の女性が現れ、尋ねる。「家に帰りたい?」と…。その女性とは、漁船から逃げた人々を救出しようと探すパティマだ。秘密を知る彼らを警戒する漁業会社の手から無事に逃れられるのか…手に汗握る映像に仕上がっている。

『ゴースト・フリート 知られざるシーフード産業の闇』は528日から全国順次公開される。

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