がんを乗り越えて再びランウェイへ、アッシュ・フーの中性的で優美な魅力

#アジアンビューティー#アッシュ・フー#カンヌ国際映画祭

アッシュ・フー
1997年生まれの人気モデル、アッシュ・フー
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アッシュ・フーのinstagramより(@ash_foo)

【アジアンビューティー】元ヘアメイクの美容ライターが、気になる次世代トレンドスポット“アジア”のファッションリーダーを独断でピックアップ! メイクやファッションについて解説します。

今回は、シンガポール出身の母とマレーシア出身の父を持つモデル、アッシュ・フーに注目。1997年生まれで身長179センチの、ボーイッシュな雰囲気が魅力のモデルです。

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卵巣がんを乗り越えてモデルに復帰したタフウーマン

一糸まとわぬ姿で臆することなく手術痕を露わにしたこちらのショットは、彼女が「がん」という病を克服した証。2014年からモデルのキャリアをスタートさせ、世界各地のファッションウィークで活躍するモデルに成長していた2019年、彼女に卵巣がんが見つかりました。治療に専念すべく入院を余儀なくされたものの、壮絶な治療を乗り越えた彼女は2020秋冬コレクションで見事復活を果たします。その後も順調にキャリアを重ね、現在も有名メゾンやファッション誌から引っ張りだこの売れっ子モデルとして活躍中。「ディオール」「ケンゾー」「マイケル コース」などのショーでランウェイを歩く一方で、VOGUEなどのファッション誌にも頻繁に登場。

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アッシュ・フーのinstagramより(@ash_foo)

ジョセフィン・ベーカーを彷彿とさせるフィンガーウェーブをあしらって

カンヌ国際映画祭で恒例の、amfAR(米国エイズ研究財団)主催のガラパーティーのレッドカーペットに登場した際の1枚。1930年代に流行した、フィンガーウエーブ(別名マルセルウェーブ)をあしらったレトロなヘアスタイルが印象的。「黒いヴィーナス」とも呼ばれた当時の人気ダンサー(のちに歌手、女優)ジョセフィン・べーカーを思わせるヘアスタイルです。カッティングが素敵な黒のドレスは、アルベルタ・フェレッティのもの。スワロフスキーのブラをINにコーディネートして、レッドカーペットにふさわしい上品な華やかさをプラス。

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アッシュ・フーのinstagramより(@ash_foo)

ドロミテアルプスの雪山をバックに、MIU MIUのルックでパチリ

イタリア北東部、ドロミテアルプスの雪山を舞台に発表されたMIU MIU2021年秋冬コレクション「MIU MIU Mountain Club」での一コマ。「山の中のランウェイを歩くなんて、とても素晴らしい経験だったわ!」「私にとって忘れられない旅になった」というコメントと共に投稿された写真です。ベージュやベビーピンクなどソフトなカラーでコーディネートされた雪山ルックには、MIU MIUらしい可愛らしさがあふれています。スタッズ付きバッグやゴツめのブーツといったハードなアイテムを合わせているにもかかわらず、キュートな印象に仕上がっているのはMIU MIUマジックならでは。

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世界中のハイブランドやモード誌などからオファーが絶えない彼女。しっかりした骨格の顔立ちとショートヘアが織りなす中性的な雰囲気が、多くのクリエイターたちを惹きつけているようです。(文:羽野ハノン/ライター)