日本一の清流を背景に、大切なものを守り、懸命に生きようとする人々の物語

#戸田菜穂#甲本雅裕#錦織良成#高津川#映画

『高津川』
『高津川』場面写真
(C) 2019 映画「高津川」製作委員会
『高津川』
『高津川』

どこかの特別な話ではなく、誰にでも起こる、どこにでもあるもの…

新型コロナウイルスの感染拡大により公開が延期されていた『高津川』が、2022年2月11日より全国順次公開されることが決定。それに合わせて主演を務めた甲本雅裕、監督・脚本の錦織良成からコメントが到着した。

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一級河川「高津川」。ダムが一つもない下流まで透き通った日本一の清流。その流域で暮らす人々の問題や葛藤。それは、どこかの特別な話ではなく、誰にでも起こる、どこにでもあるもの。「誇り」「伝承」「命」。何を守り、何をつなげ、どう生きていくのか。これは大切なものを守り、懸命に生きようとする人々の物語。静かなメッセージが心に迫る。

主人公の斎藤学は山の上の牧場を経営している。歌舞伎の源流ともいわれる「神楽」の舞いは地元の誇り、息子の竜也が神楽の稽古をさぼりがちなことから、多くの若者のように自分の息子もこの地を離れて心配している。そんな時、学の母校である小学校が閉校になることを知らされるのだが…。

主演は映画、舞台、ドラマにおいて、その存在感と確かな演技力で活躍し続ける甲本。本作品が劇場映画初主演となり、見事に無口で不器用な父親を演じきる。表情や立ち振る舞いに繊細な感情の揺らぎを感じ取れる、静かに問いかけるような演技が見ものだ。ヒロインには戸田菜穂、さらに大野いと、田口浩正、高橋長英、奈良岡朋子らの実力派俳優が集結、等身大の姿で役柄を演じる。

監督・脚本は『白い船』(02年)や『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』(10年)の錦織。本作『高津川』で描かれたのは「現代の日本のどこにでもある物語」であり、音楽を聴くように、小説を1ページ1ページゆっくりと開いて読むように、スクリーンと心を通わせて見て頂きたいと、期待を込めている。

主演の甲本は「やっとです! コロナで延期になってましたが、やっと公開できることに喜びの気持ちでいっぱいです! 僕のみならず携わった全ての人の願いだったと思います」と公開決定を喜ぶ。

作品の魅力に関しては、「このコロナ禍で感じた方もたくさんいらっしゃると思いますが、日々日常の大切さ、平凡であることの有難味を。この映画はそんな日常を描いた作品です。高津川流域に暮らす人々の日常を覗き見にぜひ劇場へ」と解説する。

錦織監督は「昨年4月の公開を見送り、随分と歳月が経ちました。コロナ禍での自粛が続いてきましたが、改めて映画館でご覧いただける喜びと有難みを心から感じています」とコメント。

さらに「そして公開延期された今だからこそ、より皆様に感じてもらえる映画なのではないか、との思いが強くなっています。川のせせらぎを楽しむようにぜひ大スクリーンでご覧いただければ嬉しいです。きっと日本が好きになってもらえると思います」と語る。

『高津川』は2022年2月11日より全国順次公開。

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