シティ・オブ・ジョイ
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パトリック・スウェイジが「自分が心から満足できる映画」と語る『シティ・オブ・ジョイ』

これまで一度も国内DVD化されなかった幻の名作『シティ・オブ・ジョイ』(92年)が、製作30周年&パトリック・スウェイジ生誕70周年を記念し、来年22年2月11日より4Kデジタルリマスター上映されることが決定した。

・最初は「ヒットしない」と言われた大ヒット映画、その裏話が面白すぎる!

パトリックは、1952年8月18日生まれ。アメリカ・テキサス州ヒューストン出身。バレエの振付師だった母親の影響で、幼い頃からバレエ・ダンサーを目指し練習を始め、いくつかのバレエ団を渡り歩いた後、ブロードウェイの舞台に立つ。

映画デビューは79年の『Skatetown U.S.A.』。83年コッポラの『アウトサイダー』で注目され、87年『ダーティ・ダンシング』では得意のダンスを存分に披露。90年の『ゴースト/ニューヨークの幻』、続く91年の『ハートブルー』が人気を決定づけた。

以降は、舞台と映画を交互に活躍していたが、08年にすい臓がんに侵されていることが判明。抗がん治療を続けながらTVシリーズで主演を務めたが、20ヵ月にわたる闘病の末、09年に57歳でこの世を去った。22年に生誕70年を迎える。

本作品が公開された92年当時、パトリックは「ずっとアクション俳優と思われていて、そういう役のオファーが多かったんだけど、自分としてはできるだけ色々な役柄に挑戦したいと思っていたんだ。そんな時にこの作品に出会い、自己嫌悪と苦悩に満ちた主人公マックスのキャラクターが、僕の中の深い部分で一体化した」と、本作が運命の出会いだったことを明かしている。

また、インドでの撮影については、「本当に大変だったけど、カルカッタの街を肌で感じて、それまでの人生で経験した問題がどんなにちっぽけなことだったかを改めて思い知らされたよ。長い役者生活の中で、初めて自分が心から満足できる映画に出演できたと思っている」と満足した様子で語っている。

失意の青年が医者として人間としての尊厳を取り戻していく感動作

本作品は、『ゴースト/ニューヨークの幻』で人気絶頂のパトリックがローランド・ジョフィ監督の脚本に惚れ込み、ノーギャラでの出演を熱望した入魂作。92年の初公開以来日本では再上映はおろか、これまで一度もDVD化されず、幻の名作と言われた。

パトリック演じるアメリカ人青年医師マックスは、ひとりの少女の命を救えなかったことから自分の無力さに打ちひしがれ、救いを求めてインドのカルカッタへやって来た。貧困から逃れるために田舎から出て来た車引きのハザリ一家と、”歓喜の街”(シティ・オブ・ジョイ)と呼ばれるスラム街で出会う。街で診療所を運営する白人女性ジョアンに頼まれ、しぶしぶ診療の手伝いを始めたマックスだったが、街の支配者ガタクとその息子アショカに搾取されながらも懸命に生きようとするハザリら街の人々を見て、医者として、また人間としての意義と尊厳を取り戻していく──。

『シティ・オブ・ジョイ』は、来年22年2月11日より全国で順次公開される。

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