日本アニメ界がとびっきりの『スター・ウォーズ』愛を込めて…

スター・ウォーズ』の世界を日本を代表する7つのアニメスタジオが独自の“ビジョン”で描く9つの新しい物語『スター・ウォーズ:ビジョンズ』が、9月22日より動画配信サービスDisney+で配信を開始する。このたび、そのキーマンとなるキャラクターが一堂に会したキービジュアルが公開された。

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公開されたキャラクターは、まさに『スター・ウォーズ』と日本のアニメーション業界の第一線で活躍するクリエイターたちによる世界観が見事に融合した作品の主人公に相応しいものばかり。

神風動画の『The Duel』からは、黒澤映画から飛び出してきたような風貌で赤いライトセーバーを持つ浪人の“ローニン”と、一緒に旅をするドロイド“R5-D56”。

キネマシトラスの『村の花嫁』からは、赤い髪飾りを付けた金髪の女の子“ハル”と、マスクを被ったキャラクターの“ヴァン”。

サイエンスSARUからは、『T0-B1』に登場する可愛らしい少年型ドロイド“T0-B1(ティーオービーワン)”、そして『赤霧』に登場する緑色の目をしたヴィランの“マサゴ”。

ジェノスタジオの『のらうさロップと緋桜お蝶』からは、キュートなウサギのような姿をした種族の女の子“ロップ”とオレンジ色の二頭身のドロイド“TD-4”。

スタジオコロリドの『タトゥイーン・ラプソディ』からは、『スター・ウォーズ』映画シリーズに登場しファンから根強い人気を誇る“ボバ・フェット”。

トリガーからは、『THE TWINS』に登場するショートヘアでライトセーバーを構えた姿の“Karre(カレ)”、そして赤い線が入ったマスクを被ったキャラクターが登場。『The Elder』の『スター・ウォーズ』の正史にも登場しそうな雰囲気で青いライトセーバーを構える“ダン”。

そしてプロダクションI.Gの『九人目のジェダイ』からは、青いライトセーバーを持つ威厳のあるキャラクター“ジューロ”が描かれている。

このように、個々のキャラクターに注目しても、日本文化に影響を受けて生まれた『スター・ウォーズ』のスピリットを受け継ぎつつ、『スター・ウォーズ』愛にあふれる日本のクリエイターたちがそれぞれ独自のスタイルを取り入れながら新たな物語を生み出したことがうかがえ、期待と想像が膨らむビジュアルとなっている。

日本の影響を受けた『スター・ウォーズ』を、日本人がいまアニメで再現

赤色のライトセーバーを持った浪人が登場する作品『The Duel』を描く神風動画の水崎淳平総監督は、小学生くらいの頃、父親と見たテレビ放送の『スター・ウォーズ エピソード 5/帝国の逆襲』が最初のスター・ウォーズだったといい、自身の映画や創作の世界への価値観に強く影響したと語る。

「ダース・モールとクワイ=ガン・ジンの戦いや、オビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーの溶岩上での決戦の演出が本当に大好きで、『The Duel』にもオマージュとして演出に反映しています」

また、『九人目のジェダイ』を手掛けるプロダクションI.Gの神山健治監督は、「日本人の作った作品が、スター・ウォーズが誕生するきっかけのひとつになっているということに対して感じる喜びや誇りみたいなものが、特に僕らの世代にはあるのだと思います。それが回り回って日本人が自分たちの思う『スター・ウォーズ』を作る機会がやってきたというのが感慨深いです」と、日本人クリエーターとしての気概を感じさせるコメントを残した。

『村の花嫁』の垪和等監督は、”結婚式”という、日本国内でも様々な風習がある”まつりごと” を通して、その星の風習や文化を描こうと思った動機について語っている。

「アナキンとアミダラのように祝福されず掟に叛く、行く末を知っている者からすればなおさら悲しい結末に向かう悲しい結婚式。”結婚式”という、日本国内でも様々な風習がある”まつりごと”を通して、その星の風習や文化が描けたらと思いました」

日本が誇るクリエイターたちの出自や体験、そして人生観までも投影する本作品の公開が楽しみだ。

『スター・ウォーズ:ビジョンズ』は、9月22日より動画配信サービスDisney+で配信を開始する。

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