現レッチリのフリーら本物のパンクスが大挙出演! ドロップアウトした若者たちの非常な青春

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B級映画の帝王R・コーマンの指示で10分に一度はセックスシーンか暴力シーン

ドロップアウトした若者たちの非常な青春を映画史に焼き付けたパンク・ムービー最重要作『反逆のパンク・ロック』が、制作から39年を経て8月26日より新宿シネマカリテにて日本初のロードショー公開となる。これに先立ち本作の予告編が解禁された。

・絶望が生んだ破壊衝動…あまりに残酷な青春物語に監督が漏らした一言とは?

家族とうまくいかず、世の中のものすべてが無意味に思えて家を出た孤児たちは、自らを T.R.(The Rejected=拒否された脱落者)と呼び、毎夜さらなる仲間を求めて集い、パンク・ロックに酔いしれる日々を過ごす。そんななか、T.R.を嫌悪し街からの排除を求める住民たちとの対立が次第に激化。追い詰められたT.R.たちは、やり場のない怒りを爆発させるのだった…。

パンク・ドキュメンタリーの最高峰『ザ・デクライン』、興行収入1億ドル突破『ウェインズ・ワールド』(92年)などで知られるペネロープ・スフィーリス監督。その彼がB級映画の帝王ロジャー・コーマンのもとで撮り上げたのが本作だ。

赤字を絶対に出さないことを信条とするコーマンに、「10分に一度はセックスシーンか暴力シーンを入れろ」と指示されたスフィーリス監督は、作品の骨格を破綻させることなく指示通りの作品に仕上げた。また、本物のパンクス起用に反対するコーマンに対し、「あなたの大ヒット作『ワイルド・エンジェル』(66年)も本物のヘルズ・エンジェルスを出演させて成功した」と反論して納得させた。

本作には俳優ではなく本物のパンクスが大勢出演している。主演のジェニファー・クレイはパブリック・イメージ・リミテッドのライヴに並んでいて声をかけられ、出演となった。クレイの他の出演作はなく、キャリアや消息も不明だ。現レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーは、LAのパンク・バンド、FEARのリー・ヴィングの家にたむろしていたところを監督に発見されて本作で映画デビューした。

解禁された日本予告編は、若かりし頃のフリーのセリフから始まる。次々と仲間が集まりながらも、その暴力的な若者たちの行動に街の住民たちとの対立は激化。次第に追い詰められてゆくT.R.たち…。アメリカ西海岸が生んだハードコア・パンク・バンド T.S.O.L.のライヴ映像も収録されている。

これに併せてスフィーリス監督よりビデオメッセージが届いた。本作はパンクロッカーの友人たちと作り、俳優ではなく本物のパンクスたちが出演していると語っている。また、「フリーによると、本作は世界中で“パンク・ロックのバイブル”と呼ばれているそうです」と話しており、本作が映画史におけるパンク・ムービーの最重要作であることがわかる。

『反逆のパンク・ロック』は8月26日より新宿シネマカリテにて劇場公開される。

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