「ウクライナと変わらない困難が幕末にもあった」…信念貫いた“最後のサムライ”の姿に絶賛の声相次ぐ

#峠 最後のサムライ#役所広司#香川京子#ウクライナ

(C)2020「峠 最後のサムライ」製作委員会

役所広司主演で司馬遼太郎の名著を初の映像化した『峠 最後のサムライ』が現在公開中。今回、新たに本編映像が公開された。

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香川京子「妻もサムライ魂を持っていなければいけなかったと感じました」

本作は3度の延期を経て、満を持しての封切後、コロナ禍の影響で劇場から遠ざかっていたシニア層を中心とする観客が多く劇場に駆け付け、好調なスタートを切った。

動乱の時代を生きた幕末の風雲児河井継之助の最後の一年を描く本作に「今のウクライナの状況と変わらない困難が幕末にもあった。今の時代、河井継之助みたいなリーダーが必要」「今この時こそ主人公の様な人が必要です」「幕末の動乱が生んだ傑物のドラマに心が揺さぶられた。これこそ本当のラスト・サムライだ」「(河井継之助の)永世中立の夢、いまの世界に重なる」など、ウクライナ情勢に揺れる現代社会と照らし合わせ、継之助の正義と信念を貫き通す姿に感動したという絶賛の声が相次いでいる。

今回公開された本編映像は、継之助とおすが(松たか子)が築く美しい夫婦愛をそばで見守ってきた継之助の母・お貞(香川京子)が「愛するということはお互いに顔を見合うことではなく、一緒に同じ方向を見ることなんだ」とおすがに話す場面。継之助とおすがの“愛の本質”を最も顕著に捉えたシーンとなっている。

先日の舞台挨拶でも継之助の母・お貞を演じた大女優・香川は本作で「男の人たちはサムライ魂を持っていたけれど、妻もサムライ魂を持っていなければいけなかったと感じました。あの時代に生きた女性たちも、サムライだったんだなという印象を受けました」と戦が絶えずいつ死ぬかわからない幕末を生きたサムライの妻を演じる上での心持ちに言及していた。

動乱の幕末に生きた“最後のサムライ”を、黒澤組ゆかりのレジェンド級スタッフと役所、松ら豪華キャストが結集し、美しい映像で描き切った本作。今につながる物語として、正義を貫き通した幕末の風雲児・河井継之助の生き様を描くが、同時に継之助とおすがが見せる夫婦愛にも注目して楽しみたい。

『峠 最後のサムライ』は現在公開中。