出口夏希、『ルックバック』実写化に「嬉しさよりもプレッシャー」 釜山国際映画祭で舞台挨拶登壇
#ルックバック#七瀬ふうり#出口夏希#岡田六花#是枝裕和#第31回釜山国際映画祭#蒔田彩珠#釜山国際映画祭
秋田での撮影を通じて生まれた変化を告白、現地ファンから大歓声
第31回釜山国際映画祭の「ガラ・プレゼンテーション」部門に正式出品された実写映画『ルックバック』の野外舞台挨拶が、映画の殿堂・ルーフシアターで開催。是枝裕和監督をはじめ、出演者の出口夏希、蒔田彩珠、七瀬ふうり、岡田六花が登壇し、観客からの盛大な拍手に迎えられた。
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是枝監督は「新作をもってまたこの会場にくることができて本当に嬉しく思っています」と挨拶。続いて出口が「皆さん、こんにちは! 出口夏希です。カムサハムニダ!」と韓国語を交えて挨拶すると、観客から大きな歓声が上がった。さらに「昨日のレッドカーペットも、本当に皆さんが温かく迎えてくださったので、釜山を楽しんでます!」と、弾けるような笑顔を見せた。
京本役の蒔田も「釜山国際映画祭に来たのが初めてだったので、この素敵なメンバーで来ることができてとても嬉しいです」と喜びを語った。
子ども時代の藤野を演じた七瀬は、緊張した様子を見せながらも、大勢の観客からの歓迎に「ありがとう!」と満面の笑み。子ども時代の京本を演じた岡田も、韓国語を交えて元気いっぱいに挨拶し、会場を和ませた。
トークセッションでは、まず原作漫画との出会いや実写映画化の経緯について話題が及んだ。是枝監督は「5年ほど前になると思いますが、この漫画が出版されてすぐに本屋さんで、表紙の背中の絵に惹かれて買って、その日のうちに読んで。ちょうどコロナ禍でいろんなプロジェクトが止まっている状況でしたから、何かこう背中を押されたような、自分はなんで映画を撮っているのか、映画を撮り続けているのかっていうことを改めて考えさせてくれるような、そんな出会いをこの作品を通して経験しました。それが今回の映画化に繋がっています」と、映画化に至るまでの経緯を振り返った。

続いて、多くの原作ファンやアニメファンに愛されているキャラクターを実写で演じる上で、どのようなことを大切にしたかという話題に。
七瀬は「難しい…」とはにかみながら、「私の場合は台本とか渡されずに口頭で伝えられて演じていました。アニメも原作の漫画も『見ちゃダメ』っていう形だったので…自分らしく、というところを大事にしました」と振り返った。
岡田は「京本は秋田の方言を使う子だったので、やっぱり方言の練習をするところから始まって。全然ゆかりのない方言だったので大変だったんですけど、今はその方言自体が楽しいし好きで、日常でたまに使ってます」と笑顔で明かした。
出口は「最初お話をいただいた時は、すごくたくさんの方に愛されているキャラクター、作品だったので、私はもう嬉しさよりもプレッシャーの方が上だったんです。でも、実際に秋田のにかほ市に行って撮影していくなかで、そこで生活をして、自然と撮影できたと思います」と、当初感じていたプレッシャーや、撮影を通じて生まれた変化について語った。
一方、蒔田は「最初に実写化のお話をいただいた時に、原作と台本がほとんど一緒で、文字をそのまま起こしたような脚本だったので、どこまで原作に寄せるべきか、どのくらいアニメに近づけるかを悩みました。でも現場に入ったら、夏希ちゃんとふたりの空気感のままお芝居できましたし、監督も見守ってくれていたので、自由に演じることができました」と、撮影現場で育まれた信頼関係や自然な空気感を振り返った。

舞台挨拶の終盤には、作品の注目ポイントや、翌日に控えた韓国での一般公開を楽しみにしている観客に向けて、それぞれがメッセージを送った。
七瀬は「注目してほしいところは、私が演じる藤野が雨の田んぼ道を走るっていうシーンで、藤野の感情が溢れてるシーンなので、そこを注目してほしいです」と、印象的な場面を力強くアピール。
蒔田は「作品の半分くらいを子ども時代のふたり(七瀬、岡田)が担ってくれているので、ふたりの約1年間の頑張りを韓国の皆さんにも見届けてもらえたら嬉しいなと思います」と、子ども時代を演じた二人への思いを語った。
岡田は「ぜひ見てもらいたいシーンは京本と藤野が初めて会うシーンで、撮影も大変だったんですが、その分本当にいいシーンになりました」と、二人の出会いを描いた重要な場面を見どころに挙げた。
出口は「今回は春夏秋冬、どの季節も美しく映し出されていて、実写ならではの繊細で美しいところが分厚く作品に詰まっていると思うので、ぜひ韓国の皆さんに見ていただけたら嬉しいです」と、四季折々の風景を通じて描かれる作品の魅力をアピールした。
最後に是枝監督は「全部のシーン、全部のカットに愛を込めて作ってます。その愛にたぶん満ち溢れた映画になったと思っているので、あまりないことなんですが、自分で見ていて別に悲しいシーンではないんですけども、涙が出ることがしばしばあります。ぜひご覧になってその愛を感じていただければなと思います」と、作品に込めた深い思いを語りかけた。
会場が作品への期待に包まれる中、登壇者たちは観客からの盛大な拍手に見送られ、舞台挨拶は盛況のうちに幕を閉じた。
『ルックバック』は現在公開中。
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