毎熊克哉×小島梨里杏『月がみている』に仏名優ヴァンサン・ペレーズ出演 物語の鍵握る謎の男に

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(C)2026『月がみている』製作委員会
『月がみている』
『月がみている』

渡辺淳一の問題作を娘・渡邉直子監督が映画化

毎熊克哉と小島梨里杏をW主演に迎え、渡辺淳一原作「シャトウ ルージュ」を映画化した『月がみている』に、フランス映画界の名優ヴァンサン・ペレーズの出演が決定。あわせて、予告編とポスタービジュアルが解禁された。

・毎熊克哉、妻に“性のレッスン”を施すため謎の城へ──渡辺淳一の問題作を娘が映画化

本作は、「失楽園」など数々のベストセラーで知られる作家・渡辺淳一による問題作「シャトウ ルージュ」を原作に、映画プロデューサーとして長年活躍してきた娘・渡邉直子が自ら監督を務めて映画化した作品。毎熊克哉、小島梨里杏という主演2人がイノセンスあふれる熱演を見せ、黒木瞳、西岡德馬、吉田羊ら豪華な面々が脇を固める。

物語の舞台はフランス。誰もが羨むような順風満帆の結婚生活を送っているはずだった克彦と月子。しかし、月子は克彦からの性的な求愛を受け止めきれず、克彦は次第に不満を募らせていく。

そんな中、克彦はある計画を思いつく。妻をフランスへ誘い出し、性的なレッスンを施すという謎の“城”へ幽閉しようと企てるのだった——。

衝撃的な設定から幕を開ける本作だが、その先に待ち受けるのは、愛する人との関係性をあらためて見つめ直させる、鮮やかな余韻を残す人間ドラマ。映画の約7割をフランスで撮影しており、本物の古城を使用した映像美も大きな見どころとなっている。

映画批評家・相田冬二から「これは自分という城をみつめなおし、一歩も二歩も前進するチャンスをくれる映画である」と評される本作。セックスというセンセーショナルな題材を入り口にしながらも、女性、男性それぞれが抱える葛藤や不甲斐なさをフラットに見つめ、夫婦やパートナーとの関係、そして愛するとは何かを問いかける切実なラブストーリーだ。

今回解禁された予告編は、フランスの深い森と、その先にひっそりとたたずむ美しい古城を背景に、主人公・月子が何者かに誘拐される衝撃的なシーンから幕を開ける。監視カメラが設置された城の一室に閉じ込められた月子。その様子を別室から見つめる謎の男女。そして明らかになるのは、夫・克彦による偽装誘拐だ。妻との関係に悩みを募らせた克彦が月子に受けさせようとしていたのは、この城で施されるという“性のレッスン”だった。

しかし、月子が城で過ごすうち、物語は少しずつその姿を変えていく。それぞれの思いが交錯する中、次第に明らかになる城の本当の姿とは——。閉ざされた城と、その外に広がる雄大な自然。そのコントラストが、揺れ動く登場人物たちの心を映し出すかのように、物語に独特の解放感と余韻をもたらす幻想的な映像となっている。

『月がみている』

(C)2026『月がみている』製作委員会

またポスタービジュアルでは、欲望を解放し、これまでとは異なる表情を見せる月子と、苦悩を抱えた克彦の対照的な姿が捉えられている。2人を隔てるのは、“シャトウ”と呼ばれるフランスの古城。その主塔の傍らには三日月が浮かんでいる。「愛していた。憎むほどに」という不穏なキャッチコピーとは裏腹に、淡い夕映えの光が2人を優しく包み込む、印象的なビジュアルに仕上がっている。

さらに、フランス映画界を代表する俳優ヴァンサン・ペレーズの出演も解禁された。『インドシナ』(92年)『王妃マルゴ』(94年)など、90年代のフランス映画を彩った数々の名作で日本の映画ファンにも広く知られ、近年では『ボレロ 永遠の旋律』(24年)にも出演。俳優のみならず、監督としても活躍する名優ペレーズが演じるのは、克彦が月子を預けるフランスの古城“シャトウ”で暮らす謎の男Z。物語の鍵を握る存在として、スクリーンで唯一無二の存在感を放つ。

出演情報の解禁に際し、ペレーズからコメントも到着した。「脚本の繊細さ、静寂や視線、言葉では必ずしも表現しきれないものに対して、 あらゆる要素に重要な余白を与えている点に、すぐに心を打たれました」と語り、「(渡邉監督は)深い敬意と自由な発想を持ちながら原作を自分なりに解釈し、独自の感性を吹き込んでいます。この親密で、どこか密やかな奥深さを持った側面に惹かれ、この映画に参加したいと強く思いました」と出演への思いを明かしている。

そして、日本の観客に向けて「映画は完成した時点で終わるものではありません。それを見る人々の目と心の中で、生き続けるのです。『月がみている』が、上映後も長く皆様の心に寄り添い続けますように」とメッセージを寄せている。

■ヴァンサン・ペレーズのコメント全文

脚本の繊細さ、静寂や視線、言葉では必ずしも表現しきれないものに対して、 あらゆる要素に重要な余白を与えている点に、すぐに心を打たれました。 この映画は、渡邊直子監督のお父様が書かれた小説「シャトウ ルージュ」が原作となっており、今、その娘である彼女がこの物語をスクリーンに映し出すために監督をしているのです。

映画の中心には、二つの世代間、文学と映画の間、そして父と娘の視線の間における「継承」が存在しているのです。直子監督は単に小説を映像化するにとどまらず、深い敬意と自由な発想を持ちながら原作を自分なりに解釈し、独自の感性を吹き込んでいます。この親密で、どこか密やかな奥深さを持った側面に惹かれ、この映画に参加したいと強く思いました。

映画は完成した時点で終わるものではありません。それを見る人々の目と心の中で、生き続けるのです。『月がみている』が、上映後も長く皆様の心に寄り添い続けますように。

ヴァンサン・ペレーズ

『月がみている』は2026年11月20日より全国公開。