本格推理小説や怪奇・幻想小説の祖として後世に名を残した作家・江戸川乱歩が没して60年。このたび、江戸川乱歩没後60周年記念作品『RAMPO WORLD』と題して乱歩の作品を原案に設定を現代に変え、オリジナル解釈を加えた『3つのグノシエンヌ』『蟲』『白昼夢』が公開。そのうち『3つのグノシエンヌ』の詳報が発表された。
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妻が愛したのは——俺ではない俺だった
ちょうど100年前に乱歩が発表した短編小説「一人二役」を原案に、新たな作品として蘇った『3つのグノシエンヌ』。
9月4日に『RAMPO WORLD』3作品のメインキャストが集まり、シネマート新宿で完成披露舞台挨拶が行われ、本作が先行上映されることになっている。
解禁となる本予告では、暇を持て余し「退屈なんだよ。俺は売れない役者にも、女遊びにも、もう飽きたの」と語る、主人公である小劇場の売れない役者・西哲郎(松田凌)と、後輩役者の悠介(岩男海史)と釣り堀で話すシーンから始まる。
哲郎は悠介に、「中川純平」という架空の人物になりすまして、仲の冷え切っている自分の妻・晴(安野澄)を「純平」として口説き落とし、“寝取らせる”という“奇妙な遊び”を持ちかける。
最初は渋っていた悠介だが、哲郎が脚本を書く舞台の主役に抜擢するという口約束で、「純平」に扮することを承諾し、哲郎の指示通り、手話教室を通じて晴に近づく。
晴の好みのキャラクターを演じることで距離が縮まっていき、当初は脚本のネタにしようとその様子を楽しんでいた哲郎も、事が進むにつれて一変し、悠介演じる「純平」に嫉妬するように。
そしてついには、ベッドの上での「純平」を哲郎自身が演じることにして、“妻を他人として抱く”という行為に及ぶ。
異常な状況が続く中、次第に晴と「純平」の関係が自分の思惑と違う方向に進み始めたことに狼狽した哲郎は、愛人の茉莉(前迫莉亜)の前で「違う。こんな結末じゃ全然おもしろくない!」と絶叫し、ある行動にうつる……。
ポスターは「妻が愛したのは——俺ではない俺だった」と意味深で二役を匂わせるようなキャッチコピーが目を引く。
目隠しをした晴を真ん中に右に晴の夫・哲郎、左に純平に扮することになる悠介の3人が並ぶその姿は、狂気に満ちたいびつさを感じさせる。
『3つのグノシエンヌ』は『RAMPO WORLD』の1作として2025年10月3日より公開。
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