心の荒れた人必見!癒し系映画『食堂かたつむり』で柴咲コウが舞台挨拶

母子を演じた柴咲コウ(左)と余貴美子(右)。下は「キーパーソン」となるブタのエルメス
母子を演じた柴咲コウ(左)と余貴美子(右)。下は「キーパーソン」となるブタのエルメス
母子を演じた柴咲コウ(左)と余貴美子(右)。下は「キーパーソン」となるブタのエルメス
劇中では吹き替えなしで料理を担当し、見事な腕前を披露している柴咲コウ
左からブラザートム、柴咲コウ、余貴美子、富永まい監督
ちょっと眠そうなブタのエルメス
野菜で作った虹色のカーペットを背にした4人の登壇者と1匹の登壇豚

40万部を超える小川糸のベストセラー小説を映画化した『食堂かたつむり』。この映画の完成披露試写会が、1月21日、東京国際フォーラムで開かれ、キャストの柴咲コウ、余貴美子、ブラザートムと富永まい監督が舞台挨拶を行った。

『食堂かたつむり』作品紹介

小さな村にある小さな食堂を舞台に、料理が紡ぐ物語を描いたファンタジックな作品。余が「心が荒れている人、ささくれ立っている人や穏やかでない人は、幸せな気持ちになって帰ってください」と挨拶。続くトムが「心が穏やかでない方は、映画を見る前に帰っていただければ(笑)」と話すと、すかさず柴咲が「見てから帰ってください」とフォローしていた。

この日は、劇中で大きな役割を担うブタのエルメスも登場。キュートなサプライズゲストにわき立つ観客たちに「ブー!」と挨拶すると、笑いと拍手が巻き起こっていた。

ブタとの共演は初めてで、最初は緊張したという柴咲。「(私の)緊張が伝わったせいか、最初は結構、ナイーブな子だなと思ってたんですけど、撮影を重ねていくうちに、こっちもリラックスしてきて、心を開いてくれました」と共演を振り返った。だが、司会から、ブタを飼いたくなったかと聞かれると、「飼わなくていいです」とキッパリ。共演は楽しかったけれど、飼うとなるとまた別の話ということらしい。

動物の撮影は大変だと言われるが、「エルメスのおかげで撮影が大変になった分、癒しで返してくれて、プラスマイナスでプラスの効果がありました」と喜ぶ監督。現場のアイドルだったという言葉に、柴咲も大きくうなずいていた。

映画には、滋味にあふれて心を癒す、美味しそうな料理が多数登場するが、劇中でザクロのカレーを食べたトムは、「これが、んまい!“うまい”じゃなくて“んまい”!」と興奮気味。言葉で味を説明しようとしたものの伝えきれない様子で、「あの…え〜見てください!」と、もどかしそうに話していた。

また、思い出深い料理についての質問には、「母親が作るだし巻き玉子」と監督。トムは「家族4人で食べる食事。何を食べても“んまい”!」。

一方、余は「焼き肉なんです。勝負するときに食べると、なんだか元気とやる気が出るんです」。それを聞いたトムは、エルメスに向かって小声で「気にしなくていいんだよ」となぐさめの言葉をかけていたが、司会が「焼き肉は牛さんですよね……」と助け船を出していた。

和食派の柴咲は最近「七草がゆ」に心が温まったそうで、「ちょっと風邪気味だったんで、自分で自分をねぎらうために作りました」。ちなみに彼女は料理上手としても知られていて、おせち料理も「かまぼこ以外は作ります」。栗きんとんも毎年作り、「今年は黒豆も初めて煮ました」というから、かなりの腕前! おみそ汁が得意だそうで、「トマトのおみそ汁はよく作ります。トマトと味噌はよく合うので、美味しいですよ」と、意外な組み合わせを教えてくれた。

映画について、「生きることは食べること、というテーマの作品」と柴咲。「豪華絢爛な、制作費100億とかでは決してない素朴な映画です(笑)。なので、気負わず、肩の力を抜いて、ゆったりした気持ちで見ていただけたら、メッセージが伝わると思います」と締めくくった。

『食堂かたつむり』は、2月6日より全国公開される。

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