佐藤浩市、香取慎吾らが『人類資金』舞台挨拶。女っ気なしのメンバーに「むさ苦しい」

森山未來(左)と佐藤浩市(右)
森山未來(左)と佐藤浩市(右)
森山未來(左)と佐藤浩市(右)
森山未來(左)と佐藤浩市(右)
森山未來(左)と佐藤浩市(右)

旧日本軍の隠し遺産「M資金」をテーマにした経済サスペンス『人類資金』のプレミア試写会が10月10日に丸の内ピカデリーで行われ、佐藤浩市、香取慎吾、森山未來、石橋蓮司、寺島進、三浦誠己、岸部一徳、阪本順治監督、原作者である人気作家・福井晴敏が登場した。

『人類資金』会見で原作・脚本の福井晴敏が「倍返し」と『半沢直樹』をライバル視

試写会前には有楽町マリオン1Fでカーペットアライバルも行われ2000人のファンが集まり、キャストらが登場すると大歓声が沸き起こった。

試写会の舞台挨拶で阪本監督は、「このM資金というものに興味を持ったのは33年前。その頃から思い続けていて、7年前に福井さんに映画の原作をお願いし、ようやく今日に至りました」と長かった道のりを振り返り、「この映画が自分の1つの終着点なのかなとも感じています。愚かしいほど愚直に、荒っぽく作りました」と語った。

一方、主演の佐藤は「映画には観月ありささんも出演していたんですが、観月さんがいないとこんなにむさ苦しくなってしまって」と苦笑い。物語の鍵を握る謎の人物・M役を演じた香取は「Mです。普段はSなんですけど」と挨拶し、笑いを誘っていた。

本作はニューヨークの国際連合本部をはじめロシア、タイでも撮影を敢行。佐藤は「とてもハードでした」と撮影を振り返り、「ロシアのハバロフスクではマイナス20度、その後タイに行って、そこでは40度。寒暖差60度です」と明かした。

また森山は、国連本部での撮影について「撮影時点では、この映画が成立するかしないか本当に危うい状況だった」と、綱渡りのような状況のなかで作り始められた作品であることを告白。香取も「最初に国連本部の撮影をしていたときは、この映画の撮影が始まるのか、どうなのか、という感じだったんですが、それが分かる前に、もう国連の撮影は始まったらしいということを聞いて驚きました」と語った。

その辺りの裏事情について佐藤が「国連本部の内装が変わるため、去年の5月までしか使えなかったんです」と説明。「なので、とにかく国連のシーンだけ先に撮っちゃえ!ということになりました。僕も最初は、行かない方がいいんじゃないかと阪本監督を止めたくなるくらいギリギリだったんですが、もしも国連だけの撮影になってしまった場合は、『国連』っていう短編で公開するって阪本さんがおっしゃって(笑)」と打ち明けると、阪本監督は「だって、そう言うしかないじゃないですか」と苦笑いしていた。

映画の内容については、「この映画のキャッチコピーは『10兆円で世界のルールは変えられるか?』です」と福井。さらに「今のお金って、我々の実感とは違うところで動くようになっていて、それが一体どういうことになっているんだろうというのが、ずっと不思議だったんです。そのことを今回はM資金の話に絡めて、しっかりと描いてみた」とアピールしていた。

『人類資金』は10月19日より全国公開される。

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