踊って足を滑らし、小川に落ちた!? 竹中直人が吉永小百合の失敗談を披露!

昭和40年代に、日本に邪馬台国ブームを巻き起こした盲目の文学者・宮崎康平。破天荒な言動で奇人扱いされながらも、邪馬台国の探求に力を尽くした宮崎と、彼を支え、苦楽を共にした妻・和子の夫婦の軌跡を描いた『まぼろしの邪馬台国』(11月1日より全国公開)の完成披露記者会見が都内で行われ、堤幸彦監督と主演の吉永小百合、竹中直人が登壇。撮影秘話などについて語った。

大女優・吉永小百合の横で緊張気味の竹中直人。「僕にとって夢のような女優さんである吉永さんと夫婦役になるなんて、考えてもいなかったこと。(合う前は)とても緊張しました。でも、実際に会ってみると、すごくお茶目な方でイメージが変わりました(笑)」と話していた。

一方の吉永は、「竹中さんが何か面白いことをしてくれるのではと期待していたのですが、(逆に)私がドジをして、それを全部、竹中さんに見られてしまいました」とはにかんだ表情。「竹中さんは監督作と俳優さんの時とでは全然違うので、ドキドキワクワクしながら会いました。竹中さんは天才で、一緒に演じているとどんどんノセられてしまって……(笑)。私のドジな点や普段とは違う部分が出せたのは、竹中さんのおかげです」と話していた。

会見では、そんな吉永の“ドジ”なエピソードを、竹中が教えてくれた。「小川のほとりでの撮影待ちの時、吉永さんのそばで口笛をふいていたら、吉永さんがそれに合わせて踊ってくれたんですけど、(足がすべって)川に落ちてしまわれて……(笑)。『大丈夫、大丈夫』と恥ずかしそうに言いながら、向こうに行ってしまいました」。それを聞いていた隣の吉永は、「本当に恥ずかしかったんです」と真っ赤になっていた。

本作で、吉永小百合扮する宮崎和子の少女時代を演じたのは、期待の新星・宮崎香蓮。なんと、宮崎康平・和子夫妻の実の孫にあたる、映画に縁の深い女優だ。会見の終盤にそんな宮崎が登場し、映画を通じて、風変わりだった祖父の偉大さと祖母の苦労を知ることが出来た感動を手紙にしたため、読み上げてくれた。

吉永小百合と仕事ができて感動したと話す堤幸彦監督は、「運命を楽しむ夫婦の話にできたらと思って作りました。長い年月を過ごす2人の話。どうやったら現実味を出せるのか常に考えながら、一つひとつ丁寧に向き合って作りました」と話していた。

『まぼろしの邪馬台国』(11月1日より全国公開)公式サイト

(写真:左/吉永小百合、中央(前)/宮崎香蓮、右/竹中直人)