『デスノートLNW』1位、『君の名は。』は首位陥落もハリポタ抜き目前!

#映画興収レポート

『デスノート Light up the NEW world』
(C) 大場つぐみ・小畑健/集英社 (C) 2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS 
『デスノート Light up the NEW world』
(C) 大場つぐみ・小畑健/集英社 (C) 2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS 
『デスノート Light up the NEW world』
(C) 大場つぐみ・小畑健/集英社 (C) 2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS 
『君の名は。』
(C)2016「君の名は。」製作委員会

10月に入ってからも『君の名は。』の快進撃が続いている。公開10週目で週末興行ランキング1位の座を明け渡したが、10月30日までの公開後約2ヵ月間で観客動員数は1300万人を超え、興収は171億8550万円を記録している。

「負けたくない」海外進出への野望を告白!/『デスノートLNW』東出昌大×池松壮亮インタビュー

日本の歴代興行収入7位『ハリー・ポッターと秘密の部屋』175億円、8位『踊る大捜査線 THE MOVIE 2』173.5億円をもうすぐ抜きそう。1位『千と千尋の神隠し』304億円、2位『タイタニック』262億円、3位『アナと雪の女王』255億円、4位『ハリー・ポッターと賢者の石』203億円、5位『ハウルの動く城』196億円、6位『もののけ姫』194億円にどこまで迫れるかに注目だ。

 『君の名は。』の週末興行ランキング連続首位記録を9週で止めたのが『デスノート Light up the NEW world』だ。10月29日から公開され初日2日間で興収4億5860万円をあげた。

宣伝では主役の東出昌大、池松壮亮、菅田将暉が札幌、福岡、大阪、名古屋を回る特別試写会全国キャンペーンを実施。東京では公開直前に旧2部作イッキ見上映イベントに藤原竜也と松山ケンイチが参加した。また動画配信サイトHuluでは、デスノート対策本部特別チームの捜査官・三島(東出)、天才探偵・竜崎(池松壮)、サイバーテロリストの紫苑(菅田)のそれぞれを主人公に据えたオリジナルドラマ『デスノート NEW GENERATION』を配信。パッケージ化されてレンタルもされた。さらに公開前日の日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」ではシリーズ2作を再構築した『デスノート逆襲の天才』を放映。これらの宣伝展開が奏功したようだ。

10月公開作の1位は『ジェイソン・ボーン』。8月中旬にマット・デイモンが来日して東京・六本木の東京ミッドタウンでのジャパンプレミアに参加した。9月下旬には共演のアリシア・ヴィキャンデルが初来日し、東京・港区の結婚式場「八芳園」でイベントに参加。2度に渡る来日プロモーションで注目度がアップしたようだ。

2位は『HiGH & LOW THE RED RAIN』。。出演のTAKAHIRO、登坂広臣、斎藤工がプレミア試写会で舞台挨拶を行ったり、TAKAHIROと登坂が中心となって数多くのバラエティ番組に出演。さらに3週連続で入場者プレゼントを実施したり、初日舞台挨拶のライブビューイングを朝と夜の2回実施するなどした。

3位は『何者。』。完成披露試写会には主演の佐藤健、共演の有村架純、菅田将暉、岡田将生、山田孝之、メガホンをとった三浦大輔監督が舞台挨拶に立った。東京・109シネマズ二子玉川で行われたの学生限定試写会に、佐藤と原作者・朝井リョウが出席。さらに佐藤は東京の東宝本社で行われたイベントにも出席。宣伝にフル稼働した。(文:相良智弘/フリーライター)

[10月公開作ランキング]
1位『ジェイソン・ボーン』13.7億円
2位『HiGH & LOW THE RED RAIN』9.4億円
3位『何者。』7.4億円
※『君の名は。』172億円
(10月30日時点。ムビコレ調べ)

相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。

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