究極のイスをテレワーク拠点に。女性でも軽々移動できる無垢のチェア

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SL CHAIR
SL CHAIR 
写真:ナカサアンドパートナーズ
Nacasa & Partners

環境、建築、インテリアを統一してデザイン

すっと片手で移動できて、手になじむ自分専用の椅子が欲しい──自宅にテレワーク環境が欲しくなったとき、どこにでも自分の居場所が作れる愛用の一脚としてオススメしたいのが、AKASEから5月27日に発売された「SL CHAIR(エスエル チェア)」だ。

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SL CHAIRデザインは、k/o design studioの押野見邦英。国内外の建築やインテリアデザインで活躍し、日本建築学会作品選奨、JCDデザイン大賞、グッドデザイン大賞、IF賞のほか、洗足学園音楽大学のシルバーマウンテン&レッドクリフでは東京建築賞、BCS賞、BEST OF YEAR賞等を受賞する建築界の大御所だ。

押野見は、環境、建築、インテリアを一体として考え、これらが完全に調和していることを重要する。人の暮らしと住まいは本来表裏一体であり、同じ使い手が使う道具である。そこから「LサイズからSサイズまでのすべてを建築家が統一してデザインすべき」という発想が生まれる。「SL」チェアには、そんな意図を感じる。

突き詰めたデザインが魅力。最後は職人の手仕事が解決

また押野見は「こうせざるを得ない」というところまで突き詰めたそぎ落とす緻密な設計で知られるが、このSL CHAIRもシンプルに見えて量産化が難しいデザイン。2018年11月にプロトタイプを発表してから細部を調整、完成までにさらに2年を掛けている。無垢材を使い、どこに触れても尖ったところがなく手触りのいい上質な仕上げからは、最終的にアナログ的な手仕事がこの絶妙なバランスを生み出していることをうかがわせる。

SL CHAIR

幅380mmの小ぶりなサイズで、“Small Luxury” をコンセプトに、繊細な美しさを見せる細いフレームと大きなアールを描くエレガントな幕板が印象的。座面には薄っすらと円形の窪みが施され、お尻が前に滑るのを防ぎ姿勢を保つなど、繊細な手仕事が求められる造形が無垢材であることを忘れさせる。

SL CHAIR

材質は、ウォールナットとホワイトオークの2種類で、価格は107,800円(税込)。非常に軽量で女性でも片手で持ち運びが可能。視覚的な軽やかさと相まって、モダンであれ和風であれ、どんな空間にもマッチする。住空間のリビングチェアとしてのみならず、一脚だけ持ち出してテレワークスペースで仕事したり、窓際でタブレットとともに動画を楽しんだり、さまざまな空間で自分だけの一脚として愛でることができるだろう。(文:fy7d)

●押野見邦英コメント「SL CHAIR について」
日本人は根付やぐい呑等の小さいが手の込んだものに、豊かさを感じて愛でてきた。椅子も大きくゆったりとしたもの以外に、小さく軽くて、必要に応じて何処にでも移動できて、ちょっと腰掛けられたり、ものを置けるものがあったら便利だが、それは美しく手触りの良い本物の木材で作られ、小さいながらも凛とした姿のものが望ましいと思う。
円と直線から構成されるシンプルなデザインながら、ブラックウォールナットやオークの無垢材から作られているので、素材感に富むが、座の裏側にもこだわったので、製作はシンプルな外見と裏腹に手強く、熟練した木材加工の技量が必要だった。
勿論ホームユース以外にも、最近のワークプレイスにおいてはCo-Workスペースなどで、ごついオフィス家具に混じって、 こんな木椅子があったら、サイドチェアとして活躍するのではあるまいか。

押野見邦英

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