アラン・ドロン元妻が死去、生涯でただ1人の“妻”に追悼メッセージ

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アラン・ドロン
11日に投稿されたクリスマス休暇でのナタリー・ドロンとアラン・ドロン

進行の早いガン患う

フランスの女優で、かつて伝説的スター俳優のアラン・ドロンと結婚していたナタリー・ドロンが21日(現地時間)、79歳で亡くなった。

・脳卒中のアラン・ドロンがスイスで休養、病状も安定

アラン・ドロンとの間にもうけた息子で俳優のアントニー・ドロンは自身のインスタグラムで「R.I.P Maman(安らかに眠って、ママ)」と投稿し、AFP通信に「母は今朝11時、パリで家族に見守られて亡くなりました」とコメントを発表。非常に進行の速いがんを患っていたという。

1964年にアランと結婚したナタリーは、恋多き男性だったアランがただ一度、正式に結婚した相手であり、同年に息子のアントニーも誕生した。1967年には映画『サムライ』で夫婦共演して女優デビューを果たしている。

結婚時には苛烈な取材合戦も

交際から結婚までの時期は、アランが長年の恋人で結婚間近と言われていた女優のロミー・シュナイダーと破局後だったこともあり、メディアの取材が苛烈を極めたことから、本名を隠す苦肉の策として使った偽名“ナタリー・ドロン”がそのまま芸名として定着。1969年にアランと離婚した後も、名前を変えることはなかった。

70年代はフランスを中心にヨーロッパ映画で活躍、80年代には監督業にも進出し、米仏合作で長編『スウィート・ライズ』(88)で長編映画を手がけた。

近年は表に出る活動はほとんどしていなかったが、元夫とは離婚後も友好的な関係を続け、昨年末のクリスマスも一緒に過ごしていた。様々な感情を抱えながら、60年近い年月を過ごしてきた2人の穏やかな表情が印象的な写真を、息子アントニー・は11日(現地時間)にインスタグラムに投稿。1つ前の投稿に両親が共演した『サムライ』の場面写真をアップし、そこにつなげる形で「不滅の愛。53年後も」とコメントを添えた。

アラン・ドロンはAFP通信に「とても悲しい。愛した人たちがこの世を去るのは、いつも非常につらい」「ナタリーは私の最初の妻であり、唯一のドロン夫人でした」とコメント。「私たちは常に連絡を取り合っていました。よく会っていました。私は彼女の人生の一部であり、彼女は私の人生の一部でした。クリスマスをまた一緒に過ごしていました。一緒に写真も撮りました。最後の写真です」と、元パートナーの死を悼んだ。

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