ルパンの娘
ルパンの娘
Kartell
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Moooi
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深田恭子瀬戸康史が恋人役を演じるテレビドラマ『ルパンの娘』。Twitterトレンドで世界2位となるなどネットでの話題性が後押しし、現在続編がフジテレビ系地上波で毎週木曜の夜10時に放送中だが、今回はそこで登場する「泥棒一家のインテリア」に注目してみよう。

・リッチな豪邸とアートなワンルーム インテリアが映し出す2人の心情

原作は、2015年8月に発表された横関大の同名小説で、謎の泥棒一家「Lの一族」でもっとも腕が立つものの跡継ぎを拒む娘・三雲華(深田)と、警察一家に生まれ何事にもまっすぐで「Lの一族」の逮捕を狙う警視庁の桜庭和馬(瀬戸)が恋愛関係になるというラブコメディー。

昨年7月から9月に放送された第1シリーズでは、「Lの一族」が爆死したと世間を欺かせ、桜庭家に三雲家が身を寄せるところで終わっている。現在放送中の第2シーズンでは、2人の子どもの出産シーンの描写などが話題となっているほか、名探偵の一族、北条家が加わり孫の美雲(橋本環奈)が登場するなど新キャラクターもTwitterを沸かせている。

お気に入りアイテムで埋め尽くすインテリア

「L の一族」の部屋のコーディネートの狙いについては、昨年の第1シリーズについてではあるが、フジテレビの番組美術について紹介しているWebサイト「フジテレビジュツの仕事」に詳しい。タワーマンションの広いリビングに、「Lの一族」が世界中から盗んできた銘品が並んでいるという設定だ。

家族それぞれのエリアを設け、お父さんエリアは銃や刀、野球盤、蓄音機、お母さんエリアはゴールド系の宝飾品、美容グッズや派手めの絵画、おばあちゃんエリアは台所で和テイストの小道具で埋め尽くしたとある。そしてリビングの中央に『モナ・リザ』などの絵画、流木アートの馬、船の模型など皆が好きであろうシックな美術品を置いたという。泥棒稼業を足抜けしたいと考えている主人公・華のエリアはない。

架空の空間ながら、自分の限られたスペースを好きなもので埋め尽くすインテリア。ひとつひとつのアイテムが装飾性豊かで自分の個性を表現しているといえるだろう。

実際に購入できるアイテムも

そしてここには、実際に店舗で販売しているアイテムも含まれている。アンティーク、ゴシック、オリエンタルなど様々な要素を取り入れつつもモダンで先進的なデザインは、世界中から”盗まれてきた”個性的な銘品にも負けない品々だ。

1949年にジュリオ・カステッリによって創立され、世界中の一流デザイナーとコラボしながらプラスティックを活用した工業化で時代の最先端を走り続けるKartell(カルテル)からは、次の3モデルが目にとまる。

・フィリップ・スタルクによる直線的なデザインと透明なポリカーボネイトが特徴のチェア「マダム」にビンテージプリントで人気のLa Double J.(ラ・ダブルジェイ)のカバーリングが魅力の「マダム ダブルジェイ」(カバー柄はウッチェリーニ、¥121,440/税込)

・カバーリングをファッションデザイナーのエミリオ・プッチが世界の都市を描いた「シャンハイ」とした「マダム ワールドオブエミリオプッチ」(¥121,440/税込)

・発売から半世紀を経てもベストセラーであり続ける収納「コンポニビリ」がLa Double J.とコラボレーションして生み出した「コンポニビリ ダブルジェイ」(カラーは、赤の幾何学模様が印象的な『ジオメトリコ ロッソ』、¥32,450/税込)

前衛エレガンスの巨匠と言われるオランダのインテリアデザイナー マルセル・ワンダースが手がけるmoooi(モーイ)からは、次の3モデル。

・どこかかわいらしさも感じるモンスターのルックスとともに耐久性にも優れた「モンスター バースツール ロー、¥261,800/税込)

・おとぎ話のように配膳する豚をリアルスケールで再現したピッグテーブル(¥377,300/税込)

・同じくリアルスケールの馬の照明「ホースランプ」(¥845,900/税込)

荒唐無稽な設定のドラマだが、キャストやスタッフの本気度が伝わるこの作品。ストーリーの行方を楽しむ以外にも以外にも、美術にも目を凝らして「こんなところにこんなモノが!」を発見してみては。(文:fy7d)

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