フランス発、木製家具調オーディオLa Boite Cocept。レコードからハイレゾまで対応

#インテリア#オーディオ#フランス#ライフスタイル

マスターウォール La Boite Cocept レコード 家具 インテリア
LX TURNTABLE
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家の中で自分にとっていちばんリラックスできる部屋は何処か。それはその時々で違うから、シーンに応じて映画や音楽も楽しみたい。それぞれの部屋のインテリアに合ったシステムを置き、どこでもいい音で楽しみたいなら、9月末まで南青山のインテリアショップ「マスターウォール青山」(東京・南青山)に展示されているLa Boite Cocept(ラ・ボワット・コンセプト)の製品に触れてみてはどうだろう。

ビリー・アイリッシュらが参加しアルバムも凄い『ROME』

La Boite Concept社を2008年に立ち上げたティモシー・カニャールは、1938年にSIARE(シアレー)を創業しフランスの一大スピーカーブランドにまで育て上げた成長女性マリー・カニャールの孫にあたる人物。その歴史のとおり、La Boite Coceptはスピーカー造りの伝統を踏まえた上で、特許技術に基づく立体的なサウンドと、現代のライフスタイルに求められるさまざなソースへの対応、さらには家具としてのインテリア性を融合させたオールインワンのものづくりが特徴だ。

多彩なモデルを擁するが、どれもスピーカー本体の音楽性に加え、脚部や天面などにヨーロッパの木材を使用して家具のテイストを存分に有している。加えてオールインワンとして多くのソースを再生できるコンポーネントでありながら、配線が露出しない配慮もみられる。

デスクスタイルにターンテーブルを搭載。究極のラグジュアリーコンポ

なんといっても注目は、家具にターンテーブルが載っかっているLX TURNTABLEだ(¥580,000/税別)。

家具も含めてレトロ調かと思いきや、昨今のライフスタイルを反映し幅広いソースとの親和性がある。スマートフォンやタブレットとUSBやBluetooth(4.0、apt-X対応)で接続。テレビやレコーダー、CDとの接続は、アナログRCAや光デジタル入力(192kHz/24ビット対応、ウォルフソンDAC採用)が使える。

もちろん、天面備え付けのターンテーブルでレコードも再生できる。ターンテーブルはElipson(エリプソン)製でアームはカーボン。よく見ると本体からフローティングしているのが分かる(写真を参照)。カートリッジはOrtfon(オルトフォン)のOM10を採用するなど、オーディオ機器としての性能に抜かりないことが分かる。

果たしてそのサウンドは、最近多いEDM系の低域重視の打ち込み系を意識したアメリカンサウンドとはやはり一線を画す。

高域は奥に配置されたトゥイーターの音が開発に4年を要した凸型の反射板によって拡散され、手前に配置されたミッドやウーファーからの中低域と時間的に揃って空間に放たれる仕組み(WIDE SOUND 3.0、特許技術)。放たれた時点で位相的に揃ったサウンドゆえに部屋のどこでも自然な表現を得られ、雑味が少なく静かに音楽に浸れるという訳だ。

驚いたのは、アコースティック系の楽器の表現力。ピアノや弦楽器の独奏がいいのは予想できたが、オーケストラが自然に展開し、とても心地いいのだ。

さらに資料に記されたスペックを見て驚いた。推奨リスニング面積が82畳! そんな豪邸あるのかと思うが、それほど余裕のパワーを持ったスーパーマシンなのだ。

多彩なバリエーションでそれぞれの部屋にマッチ

LX TURNTABLEよりもコンパクトでシンプルなオールインワンスピーカーが、CUBEだ(¥216,000/税別)。リビングのソファと親和性が高いサイドテーブルといった風情で、4つのカラーバリエーションを用意する。

スピーカーの構造としては、3ウェイのLX TURNTABLEを、フルレンジとウーファーに組み直したもの。奥に配置されたフルレンジの音が反射板で出て、手前の中低音を司るウーファーとブレンドして音を作る仕組みだ(WIDE SOUND 2.0、特許技術)。

最後に紹介するのが、導入するのにもっとも現実的なスピーカー、PR/ 01だ(¥115,000〜125,000/税別)。

「オールインワン・マルチメディアステーション」と自称するこのモデルは、AppleのオフィシャルパートナーブランドNATIVE UNIONとのコラボ商品。7年の開発期間をかけ、とくにコンパクトサイズで重低音を実現することに意を払った(Active Pression Reflex、特許技術)というが、なんといっても面白いのは、接続端子が引き出し式の本体中に収納されていること。エンジンの音を室内でも聞こえるような仕掛けにした某フランス車のように、敢えてチラ見せするあたりの演出が憎い。

この3モデルのいずれもが、先にユニットありきではなく、使われ方から逆算してデザインが編み出されている。WIDE SOUNDという特許ひとつにしても、LX TURNTABLEのそれとCUBEのそれは使い方が違うし、何よりユニット自体、CUBEはアルミだが、LX TURNTABLEはグラスファイバーやパルプコーンも使うし、PR/ 01はパルプコーンとシルクドームと素材もバラバラである。適材適所に自分たちで開発できる老舗スピーカーメーカーならではの開発力の賜物だろう。

そして最後にひとつ。どのモデルもオプションでマルチルーム配信が可能なことに注目。各部屋にインテリアとしてフィットするモデルを配置して、いつでもどこでも好きな音楽をいい音で再生できることは、これからのトレンドに必須と言える機能だと思う。(文:fy7d)