未成年への性的暴行を告発されたアンセル・エルゴートに法的処置求める声も

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エルゴートの性的暴行について法的処置を求める署名運動/署名サイト「change.org」より
エルゴートの性的暴行について法的処置を求める署名運動/署名サイト「change.org」より

『ベイビー・ドライバー』などで知られ、東京を舞台にしたドラマ『Tokyo Vice(原題)』の撮影で3月に来日していたアンセル・エルゴートが数年前、当時17歳の女性に性的暴行をしたことをSNSで告発された。

売れていれば、才能があれば、犯罪ですら許される時代は終わりつつある

19日(現地時間)、ツイッターに突然投稿されたのはギャビーさんという女性の告白だった。彼女の投稿によると、2014年に17歳だった彼女は『ダイバージェント』『きっと、星のせいじゃない。』でティーンに大人気だったエルゴートのファンで、彼のインスタグラムにダイレクトメールを送ったところ、すぐに返信があり、スナップチャットのプライベートアカウントに誘導され、連絡を取り合い、直接会うようになった。

ギャビーさんによれば、エルゴートは彼女が未成年であることを知ったうえで、17歳の誕生日を迎えたばかりの彼女に性的暴行をしたという。エルゴートからは同年代の友だちも誘うように言われたり、裸の写真を送るように要求されたこともあった。

彼女の長文の投稿には、2014年当時に撮った親しげな様子のセルフィーやメッセージのやりとりのスクリーンショットも添えてある。

エルゴートから「キャリアを壊すことになるから」と口止めされたギャビーさんはPTSDからパニック障害に苦しみ、セラピーを受けていた。今回の告発は「立ち直りたいから。そして私と同じ目に遭った他の女の子たちに『あなただけじゃない』と言いたいから」と声を上げる必要性を感じたことを綴っている。

このツイートに続いて、別アカウントから「自分も被害者だ」という訴えがツイートされているが、同時にギャビーさんのツイートには嫌がらせのリプライも殺到し、彼女は投稿を削除してしまった。

エルゴートは、ファッション・フォトグラファーの大御所であるアーサー・エルゴートの息子で現在26歳。今年12月に公開が予定されているスティーヴン・スピルバーグ監督の『ウエスト・サイド・ストーリー』で主役のトニーに抜擢され、今年3月からはジャーナリスト、ジェイク・エーデルスタインの著書「トウキョウ・バイス:アメリカ人記者の警察回り体験記」が原作のドラマ・シリーズ『Tokyo Vice(原題)』の撮影に入っていた。エルゴートは主人公を演じ、渡辺謙や菊地凛子共演で始まった撮影は新型コロナウイルス感染拡大を受けて、6日間行った後に中断している。

大作公開や主演が控えるなかでの告発に対して、エルゴートは20日(現地時間)に自身のインスタグラムに長文を投稿、ギャビーさんの訴えに「起きたこととは違います」と反論し、事情を説明したうえで謝罪している。

「僕は誰かを襲ったことはありません。そんなことをしようとも思いません。真実は2014年にニューヨークで、20歳の僕がギャビーと短期間、合法で完全に同意の上で関係を持ったことです」と綴り、その後に一方的に連絡を絶ったことについて謝罪した。彼女が未成年であったことについては触れていない。

「残念ながら、僕はうまく破局することができませんでした。彼女からの連絡に返事しなくなったのは、誰かに対する仕打ちとして未熟で残酷なことです。この遅きに失した謝罪で、容認しがたい僕の行いが許されないことはわかっています。
自分の態度を省みて、自分の行動はとても酷く、深く恥じています。本当に申し訳ありません。
これからも反省し、学び、相手の気持ちを理解する努力を続けなければならないと思っています」

だが、この声明について「謝罪になっていない」など厳しい反応が寄せられている。署名サイト「change.org」では、エルゴートが行った未成年者に対する性的暴行について法的処置を求める署名運動が始まっている。