『ルックバック』『襲名』『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』がヴェネチアで受賞! 日本映画3作品が快挙
#ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?#ルックバック#第83回ヴェネチア国際映画祭#襲名
(C)Kazuko WAKAYAMA
塚本晋也『ネルソンさん』が金の小獅子賞! 18歳の若者20人が選出、反戦メッセージが響く
2日(現地時間)からイタリアで開催中の第83回ヴェネチア国際映画祭で、日本映画が話題を集めている。
映画祭の公式独立賞の1つ、Cinema & Arts Award最優秀作品賞を是枝裕和監督の『ルックバック』(公開中)、三池崇史監督の初のドキュメンタリー映画『襲名』(9月25日公開)が受賞した。
・塚本晋也監督「戦争を防ぐ力があると信じている」最新作に込めた反戦への思い明かす
コンペティション部門にも出品された『ルックバック』は藤本タツキの人気漫画を実写化したもので、公式上映終了後、観客席からの熱狂的な拍手に包まれ、是枝監督や主演の出口夏希、蒔田彩珠らが感極まる表情を見せた。是枝監督は「お客さんが微動だにしない100分という素晴らしい上映だった」と手応えを語った。
海外メディアでは、アメリカのVarietyは「子どもの世界特有の尊さの過度な強調を超えた先で、是枝裕和の漫画原作映画は友情への感動的なトリビュートとなる」と評し、フランスの映画誌Premiereは「友情とMANGA(漫画)への素晴らしき讃歌」と称賛、Vultureも「『ルックバック』はあなたの心を爆発させるだろう」と評した。一方でイギリスのScreen Dailyは「優しいが、過度に感傷的」と、やや辛口に評価している。

(C) Kazuko Wakayama
アウト・オブ・コンペティション部門に出品された『襲名』は歌舞伎俳優・市川團十郎と息子の新之助の襲名を追った作品で、Varietyが「歌舞伎の伝説に親密なスポットライト」と紹介し、The Hollywood Reporterも「歌舞伎の内奥への稀有なアクセス」と高く評価。ヴェネチア入りした團十郎が江戸一番の伊達男・御所五郎蔵の扮装でレッドカーペットを歩いた姿は海外メディアからも注目され、上映後には約5分間の拍手が続いた。三池監督は「こんなにも力強く愛に満ちた拍手は初めて」と感慨を述べた。
さらにコンペティション部門出品の塚本晋也監督『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』(公開中)も、独立賞である金の小獅子賞を受賞した。

(C)Kazuko Wakayama
ベトナム戦争で戦い、PTSDに苦しんだ兵士の実話を映画化した同作はアメリカのメディアからは「攻撃的でありながら冗長で時代遅れのベトナムPTSDドラマ」(Variety)、「部分的に力強いが、繊細さに極度に欠けている」(The Hollywood Reporter)といった評が出たが、金の小獅子賞はイタリアの18歳の若者20名が選出する賞であり、受賞は作品が掲げる強い反戦のメッセージが若い世代に響いたことを象徴するものとなった。
受賞した塚本監督は「若い方々に選んでいただいたというのは、少し雲行きが怪しい世界に光がパーっと差してきた気がしました。本当にグラッツィエ!」と喜びもひとしおの様子。
受け入れられたものの、ほかに同部門では、ペネロペ・クルスとハビエル・バルデム夫妻が共演する『Bunker(原題)』、マーティン・マクドナー監督の『Wild Horse Nine(原題)』、イ・チャンドン監督の『Possible Love』、ウェルナー・ヘルツォーク監督の『Bucking Fastard(原題)』などが受賞の有力候補として注目を集めている。
中でも、イスラエル軍によるガザ攻撃について、イスラエル軍将校や兵士が匿名で証言したドキュメンタリー『NAZA(原題)』は上映後に24分を超えるスタンディングオベーションを受け、昨年の『ヒンド・ラジャブの声』(公開中)の22分という記録を塗り替えた。
映画祭の最高賞・金獅子賞の発表は12日(現地時間)に予定されている。
PICKUP
MOVIE
INTERVIEW
-



『ホーム スイート ホーム』八村倫太郎、増子敦貴、駒木根葵汰インタビュー
SFだと思ったら家族愛の感動作だった!? 八村倫太郎・増子敦貴・駒木根葵汰『ホーム スイート ホーム』インタビュー -



PRESENT
-



『映画 ひつじのショーン かぼちゃ畑の怪物!』一般試写会に5組10名様をご招待!
応募締め切り: 2026.10.04 -



八村倫太郎&増子敦貴&駒木根葵汰のサイン入りチェキを1名様にプレゼント!/『ホーム スイート ホーム』
応募締め切り: 2026.09.25






