「最も弱い俳優」発言に沈黙してきたポール・ダノ、ついに胸中を明かす

#クエンティン・タランティーノ#セレブ#ポール・ダノ

Varieryより
Varieryより

タランティーノ批判に対し、仲間とファンが示した“答え”

昨年、クエンティン・タランティーノ監督から演技を批判されたポール・ダノが初めて公の場でコメントした。      

・タランティーノ「彼は弱々しい」名作の助演俳優を酷評し大炎上 SNSでは反論続出

タランティーノは昨年ポッドキャスト番組の出演時に、ポール・トーマス・アンダーソン監督の『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007年)におけるダノの演技を酷評し、ダノについて「全米映画俳優組合(SAG)で最も弱くひどい俳優」とまで表現していた。

ちなみにダノは同作で英国アカデミー(BAFTA)賞助演男優賞候補になり、クリティックス・チョイス賞最優秀若手俳優賞と助演男優賞を受賞、その他の出演作でもインディペンデント・スピリット賞をはじめ多くの映画賞で受賞経験があり、その実力は証明されている。

ダノはアメリカ・ユタ州で開催中のサンダンス映画祭で、過去の出演作『リトル・ミス・サンシャイン』(2006年)の20周年記念上映に参加、レッドカーペットでこの件について質問を受けたが、先に反応したのは同作でダノの母親を演じたトニ・コレットだった。

「本当にその話題に行きます? あんな男のことは放っておいて!」などと強い言葉で一蹴した。

ダノ自身は、これまでタランティーノの発言について公にコメントしてこなかったが、その理由をここで明かした。SNS上に寄せられた多くの支持や称賛が、すべてを物語ってくれたという。

「とてもありがたかったです」とダノはアメリカの業界誌「Variety」の取材に語った。「世界中の人たちが声を上げてくれたおかげで、自分が何か言わずに済んだことにもとても感謝しています」。

この件については、『リトル・ミス・サンシャイン』の監督であるジョナサン・デイトンとヴァレリー・ファリスもコメントしている。デイトンはタランティーノの発言を「恥ずべきもの」と一刀両断、「ダノの生々しい演技がタランティーノにとって居心地の悪いものだったのではないか。彼は簡単に型にはめられる存在ではなかった」と語った。

ファリスは「興味深かったのは、皆がポールを擁護するために行動したことです。その声はすぐに広がりました。彼は多くの人に愛されています。とても知的な人です」と語っている。

タランティーノは昨年12月、ブレット・イーストン・エリスのポッドキャストに出演し、21世紀のベスト映画ランキングを語った際に、本来なら『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』を1位か2位にするはずのところを、ダノの演技が原因で5位に下げたとコメント。主演のダニエル・デイ=ルイスの存在感に対して「ダノは弱い」「ダニエルが完全に食ってしまっている」などとコメントした。

タランティーノは他にオーウェン・ウィルソンやマシュー・リラードも批判、これを受けてリラードは「傷つくし最悪だ。トム・クルーズには、ハリウッドのトップ俳優には同じことは言わないはずだ」と語った。タランティーノの発言には業界やファンから反発が広まり、ダノを支持する声が相次いだ。

『リトル・ミス・サンシャイン』は28日(現地時間)にユタ州パークシティで20周年記念上映が行われ、ダノはデイトン&ファリス監督、共演のトニ・コレット、アビゲイル・ブレスリン、グレッグ・キニアらと参加した。同作はインディペンデント映画ながら異例の大ヒット作となり、アカデミー脚本賞(マイケル・アーント)と助演男優賞(故アラン・アーキン)を受賞、キャストは映画俳優組合(SAG)賞キャスト賞を受賞している。