『国宝』トロント国際映画祭も熱狂の渦に! 李相日監督のトークでは会場の爆笑も!?
社会現象を巻き起こしている映画『国宝』。このたび第50回トロント国際映画祭Special Presentation部門に出品され、公式上映が行われた。
・吉沢亮主演『国宝』北米公開が決定! 邦画実写22年ぶりの100億突破作が世界へ
メガヒットは「想像できるわけがない」?
国際映画製作者連盟が公認する非コンペティティブ形式の国際映画祭であり、「映画祭の中の映画祭」と呼ばれているトロント国際映画祭。
5月にはカンヌ国際映画祭「監督週間」部門、6月には上海国際映画祭インターナショナル・パノラマ部門 カンヌ エクスプレスに出品し、ついに先日、配給した数多くの作品がアカデミー賞にノミネートされてきた映画配給会社「GKIDS」によって、2026年に北米公開も決定。
さらには日本での特大ヒットを受け、海外でも大きな期待が高まっている本作の上映を前に、会場となるRoyal Alexandra Theatreには入場を待つ長蛇の列ができるなど、上映前から場内の熱量は最高潮に。
そして1,244席が満員の中、現地時間9月11日に公式上映がスタートした。
上映前に観客の前に登壇した李相日監督は、「トロントは、Apple TVの『パチンコ-Pachinko』の撮影で長期滞在しており、スーパーマーケットに買物に行って、お米を炊いてサーモンを焼いていた」とトロントでの思い出を振り返り、「So Beautiful Town」とトロントを評して会場は大きな盛り上がりを見せる。
上映終了後には観客からのスタンディングオベーションが巻き起こり、拍手喝采の中、李相日監督が再び登壇し、MCのジョバンナ・フルディ(トロント国際映画祭インターナショナルプログラマー)と舞台挨拶を実施。
ジョバンナは何度も『国宝』を傑作と話し、「歌舞伎を題材とした映画は『残菊物語』(39年/溝口健二監督)が基準となっていますが、歌舞伎関連に限らずこの映画に最も影響を与えた映画や映画監督は誰ですか?」と李監督にたずねる。
すると「学生時代に見たチェン・カイコー監督の『さらば、わが愛/覇王別姫』の影響は大きいです」と回答。トロントの映画ファンを沸かせた。
また「『国宝』は日本で社会現象となり、2025年8月時点で邦画実写史上2位の興行収入を記録しました。この成功を想像できていましたか? またどう感じていますか?」という質問も。
李監督は「想像できるわけないじゃないですか(笑)」と会場を笑わせ、「この映画を制作する当時は、日本映画にとってのチャレンジになると思っていました。歌舞伎の映画で大ヒットすることはないと、どこかで感じていたかもしれないし、どこか様子を見ていたと思います。様々な難しい条件が揃っていると、関係者全員が思っていました」と改めて制作当時の想いを明かした。
舞台挨拶終了後も興奮冷めやらぬ会場の観客たちからの握手やサインに答えながら、李監督は会場を後にした。
『国宝』は現在公開中。
PICKUP
MOVIE
INTERVIEW
PRESENT
-
【キャスト登壇】『てっぺんの向こうにあなたがいる』完成披露試写会に20組40名様をご招待!
応募終了: 2025.09.14 -
『ホーリー・カウ』トークイベント付き一般試写会に10組20名様をご招待!
応募締め切り: 2025.09.20