西島秀俊の“秘密”をグイ・ルンメイが暴露!? 『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』初日舞台挨拶レポート

#Dear Stranger/ディア・ストレンジャー#グイ・ルンメイ#真利子哲也#西島秀俊

(C)Roji Films, TOEI COMPANY, LTD.
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ニューヨークで暮らすとあるアジア人夫婦が、ある日息⼦の誘拐事件をきっかけに夫婦が抱える秘密が浮き彫りとなり、家族が崩壊……そんなヒューマンサスペンス映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』の全国公開初日舞台挨拶に、主演の西島秀俊、妻役の台湾トップ女優グイ・ルンメイ、そして真利子哲也監督が登壇した。

・アメリカで暮らすアジア人夫婦を襲った息子の誘拐…崩壊していく夫婦が抱える“とある秘密”とは?

台湾とフランスでの上映も決定、世界が注目する作品

西島は「お足元の悪い中ありがとうございます。今日はルンメイさんも来ているので、たくさんお話したいと思います」と笑顔であいさつ。

8月の完成報告会見に引き続き来日したルンメイは「新しい作品を携えて皆さんにお会いできてとてもうれしいです。皆さんの感想をお聞きするのがとても楽しみ」と声を弾ませる。

真利子監督も「大変な挑戦だったので、今日上映できることが本当にうれしい。仲間を一人ずつ見つけながら、ようやくこの日を迎えられた」と感慨深げに言葉を重ねた。

初日を迎えた心境について、西島は「本当に嬉しいです。しかもこの劇場(TOHOシネマズシャンテ)でいうのがとても嬉しい。先月もここに映画を見にきたんですが、ちょうど『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』の予告編も流れていて」と話し、ルンメイは「まるで学生が宿題をようやく提出したような気持ちです。もし気に入っていただけたら、ぜひ周りの方々にお薦めしてほしいと思います」と呼びかけた。

日本・台湾・アメリカの合作で、オリジナル脚本かつ日本人監督がニューヨークで全編ロケを行ったというチャレンジングな制作で公開を迎えたことについて真利子監督は「どうなるかわからないスタートではあったので、西島さん、ルンメイさんをはじめキャストが集まってくれて、ようやくこうやって上映ができることになって本当に嬉しく思っています」と振り返った。

釜山国際映画祭と台北金馬映画祭への出品のほか、台湾とフランスでの上映も決定している本作。

西島は「日本だけでなく海外の観客にも見てもらえるのはとても嬉しいです。観客の皆さんが鑑賞することで完成する映画だと思っているので、どんなふうに感じてもらえるか楽しみです」と期待を寄せた。

またルンメイも「いろんな国や文化を持った観客の皆さんが、どんなものを持って帰ってくれたか、どんな感覚を持ったかが気になりますし、それこそが映画を撮る上で1番素晴らしいところだと思います」と話し、真利子監督は「この作品を通して、いろんな方に触れ合えるのが自分の中でとても楽しみです」と笑顔を見せた。

そしてトーク終盤。劇中で夫婦が抱えてきたある“秘密”が明らかになる展開にちなみ「今まで秘密にしてきたことは?」という質問が飛んだ。

西島は「最近は、けん玉にハマってます」と話すと、「ぜひルンメイさんにもプレゼントしたいので、釜山映画祭に持って行きます」と宣言し、会場からは拍手が。

ルンメイも「楽しみにしています」と喜びを露わにした。一方のルンメイは、撮影中の西島の“秘密”を暴露。「西島さんは現場でずっとおやつを食べていて、机の上にいっぱいお菓子が置いてあるんです。しかも劇中の引き出しの中にもお菓子を隠してました」と暴露し、会場は大きな笑いに包まれた。

最後に真利子監督が「ようやくこの場所に辿り着けたという心境です。本作はやるべきことを丁寧にやった映画。ラストシーンでは皆さん思うところがそれぞれあると思いますが、答えは1つではなく、何かが間違っているわけでもない。映画を見た後に誰かと喋って楽しめる経験にしていただけたらいいなと思います」と深々と頭を下げ、舞台挨拶は終了した。

『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』は現在公開中。