『レザボア・ドッグス』の名優マイケル・マドセン死去 享年67歳、タランティーノ作品の常連として活躍

タランティーノ監督、ジェニファー・ティリーらはSNSで追悼コメントを投稿
3日(現地時間)、クエンティン・タランティーノ監督の『レザボア・ドッグス』(92年)などで知られる名脇役俳優、マイケル・マドセンが、カリフォルニア州マリブの自宅で亡くなった。享年67。
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ロサンゼルス郡保安官事務所によると、同日午前、911通報を受けて駆けつけた救急隊が自宅で意識不明状態のマドセンを発見し、その場で死亡が確認された。死因は自然死とされており、犯罪の疑いはないとされている。
マドセンは『テルマ&ルイーズ』(91年)や『ゲッタウェイ』(94年)、冷酷でサディスティックなミスター・ブロンドを演じた『レザボア・ドッグス』(92年)をはじめ、『キル・ビル Vol.1 & 2』(03-04年)、『ヘイトフル・エイト』(15年)、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(19年)など、タランティーノ作品に数多く出演。近年はビデオゲームの声優やインディペンデント映画で活躍していた。

タランティーノ監督はInstagramに『レザボア・ドッグス』のマドセンの写真をアップし、ミスター・ブロンドのセリフ「1日中吠え続けるのか、子犬ちゃん。それとも噛みつくか?(Are you gonna bark all day little doggie, or are you gonna bite?)」と添えた。
マドセンの実妹で、『サイドウェイ』などで知られる俳優のヴァージニア・マドセンは、兄と母親と撮った若き日のスナップ写真をアップし、以下の長文を綴った。

「兄のマイケルが舞台を去りました。
彼は雷鳴とベルベットのようでした。いたずら心に覆われた優しさ。無法者に姿をした詩人。
父であり、息子であり、兄弟であり、矛盾に満ちながらも、残した愛によって、それは和らげられました。
私たちが悼んでいるのは、著名人ではありません。
私たちが悼んでいるのは、神話ではなく、生身の人間であり、激しい心です。
彼は人生を、騒々しく輝かしく、そして半ば燃えるように駆け抜けました。
彼は私たちに、荒々しく、輝かしく、繰り返すことのできない、半ば伝説のような、半ば子守唄のような響きを残しました。
私たち同士の内輪のジョーク、突然の笑い、そして彼の声が恋しくなるでしょう。
伝説になる前の少年時代の彼が恋しくなります。
兄がいなくて寂しいです。
愛と思い出を届けてくれた皆様に感謝します。
彼の人生をどのように称えるか、改めて皆さんにお伝えします。しかし今、私たちは寄り添い、言葉では言い表せないことを沈黙に伝えてもらいましょう。
— ヴァージニア・マドセン
マドセン家を代表して」

ヴァージニアの投稿にお悔やみのコメントを書き込んだジェニファー・ティリーは自身のXに「マイケルはこれまで共演した俳優の中で大好きな1人です。『ゲッタウェイ』は私の最初期の出演作ですが、彼は私を安心させ、サポートしてくれました。彼は演じる役の選択が非常に大胆で奔放で、とびきりのユーモアのセンスの持ち主でした。映画の現場であれほど笑ったことはありません。偉大な才能でした。あまりにも早く逝ってしまった」と綴った。
マドセンは俳優以外に詩人やフォトグラファーとしても活躍し、詩集を数冊発表している。逝去直前にも新作詩集の発表を準備していた。
マドセンの代理人はゴシップサイト「TMZ」に「マイケル・マドセンは過去2年間、インディペンデント映画で素晴らしい仕事をしてきました。近々公開予定の長編映画もあり、人生の次の章を楽しみにしていました」と、突然の逝去に悲しみを表明した。
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