“人間狩り”が趣味の“上級国民”にジャーナリストが突撃取材!?

#人間狩り#我来たり、我みたり、我勝利せり

(C)2024 Ulrich Seidl Filmproduktion GmbH
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“人間狩り”が趣味の“上級国民”がいる──新たな鬼才・ダニエル・ヘールス、ユリア・ニーマン両監督による『我来たり、我みたり、我勝利せり』の新たな映像が解禁された。

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満足げな笑みを浮かべ「みんな、僕だと知ってる」

本作は、2024年サンダンス映画祭、ミュンヘン映画祭に出品され話題となった。

・『我来たり、我みたり、我勝利せり』の場面写真はこちらから!

「ユーモアは危険な時にこそ最高に力を発揮する」という信念を持ち、見る者に笑いと怒りを同時に起こさせる『Davos』(日本未公開)の監督デュオダニエル・ヘールス、ユリア・ニーマンの日本初公開作品だ。

今回公開された映像は、日々趣味の人間狩りに興じるが、法も裁けぬ億万長者アモンに真正面に切り込む勇気ある新聞記者フォルカーとの対峙シーン。

アモンの周りの人々は“上級国民”のアモン一家の罪には誰もが見て見ぬ振り。これまでに多数の人間が狩られてきたのにもかかわらず、である。

しかし、すべての人がそういう振る舞いをするわけではない。ジャーナリズム魂を持つフォルカーもその1人だ。

フォルカーはアモンが連続殺人犯の犯人であると確信し、なんとか逮捕しようと奔走する……。

映像では、フォルカーが「気分転換に狩りを?」と事件に関する発言を引き出そうとすると、「ヨガは向いてない」とはぐらかすアモン。

「ここがあなたの狩り場?」とさらに切り込むと、「動物は撃ちたくない」と妙な返しをするアモン。

「狙撃犯は警察を翻弄してます」と確信に迫ると、アモンは満足げな笑みを浮かべ「みんな、僕だと知ってる」とあっさり自供するのだった。

しまいには「僕はなんでもやってのける。なぜみんな僕を止めない? 君は? 意思があるだろ? 証明してみろ。僕の運命は君次第、頼むよ。君ならできる」と吐き捨てすべてを理解したうえで罪を重ね、フォルカーに止めてほしいと懇願までするのだった。

ここまで認めている“上級国民”のアモン。彼は罰を逃れてしまうのか?

恐ろしいほど不快なこの物語、その結末は劇場で……。

『我来たり、我みたり、我勝利せり』は現在公開中。