『メガロポリス』
『メガロポリス』
『メガロポリス』
『メガロポリス』
『メガロポリス』
『メガロポリス』
『メガロポリス』
『メガロポリス』
『メガロポリス』
『メガロポリス』
『メガロポリス』
『メガロポリス』

カンヌ映画祭でプレミア上映され、鳴り止まぬほどのスタンディングオベーション

『ゴッドファーザー』シリーズや『地獄の黙示録』(79年)など数々の名作を生み出してきたフランシス・フォード・コッポラ監督が、私財1億2000万ドル(約186億円)を投じ、壮大なスケールで創り上げた14年ぶりの最新作『メガロポリス』。本作より、物語のスケール感と圧倒的な映像美を感じさせる場面写真を紹介する。

・物語のスケール感と圧倒的な映像美を感じさせる『メガロポリス』の場面写真をすべて見る

巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督は、1980年代から本作の脚本を構想していた。2001年には撮影準備が進められていたが、同年ニューヨークで起きた9月11日の悲劇により、制作は中断。その後、2007年には支援も途絶え、一時は製作断念の危機に立たされたものの、約300回に及ぶ脚本の書き直しを経て、ついに2021年に再始動。コッポラは自身のワイナリーの一部を手放し、私財1億2000万ドル(約186億円)を投じ、まさに人生を賭けた渾身の一作を完成させた。

『メガロポリス』

本作は2024年のカンヌ映画祭コンペティション部門でプレミア上映され、上映後には鳴り止まぬスタンディングオベーションが巻き起こり、世界中で大きな話題を呼んだ。

さらに4月26日、コッポラはアメリカの文化発展に大きく貢献した人物に贈られるAFI生涯功労賞を受賞。授賞式にはスティーヴン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス、アダムドライバーら名だたる映画人が駆けつけた。

『メガロポリス』

スピルバーグはスピーチで、「私たちは最前線でともに歩んできた友人や仲間のストーリーテラーたちと、知性と感情を語り合っているんです。興行的にうまくいくかどうかではなく、素晴らしい芸術作品になると思うものについて。それが『地獄の黙示録』のような映画を生み出すのですから」と、コッポラの創作への向き合い方を振り返った。

続いてルーカスも、「コッポラは崖から飛び降りることを恐れるなということを教えてくれた。フランシス、あなたは私たちのヒーローだ。私たちにはルールがなかった。あなたがペンを握ることで、私たちはともにルールを書いた。映画を愛する映画人の時代を作ってくれてありがとう」と熱く語った。

物語の舞台は、21世紀、アメリカをローマ帝国に見立てたニューローマ。そこでは享楽にふける富裕層と苦しい生活を強いられる貧困層の激しい格差が、社会問題化していた。新都市メガロポリスの開発を推進する天才建築家カエサル・カティリナ(アダム・ドライバー)と、財政難の中で利権に固執する市⻑のフランクリン・キケロ(ジャンカルロ・エスポジート)は真正面から対立する。また、一族の策謀にも巻き込まれ、カエサルは絶体絶命の危機に直面するのだった。

『メガロポリス』

今回到着した場面写真は、物語のスケール感と圧倒的な映像美を感じさせる印象的なシーンの数々。カエサルとジュリアが時計台の上から望遠鏡でニューローマを見下ろす場面や、カエサルが高層ビルの屋上で時を止める瞬間、さらにワイヤーに吊るされた鉄骨の上で、キスを交わすロマンティックなシーンなど、どれも息をのむようなビジュアルが並ぶ。壮麗な都市景観とともに、コッポラ監督が描く”未来”と”過去”が入り混じる世界観が強烈な存在感を放っている。

『メガロポリス』

また、クラッスス3世(ジョン・ヴォイト)とワオ(オーブリー・プラザ)の結婚を盛大に祝うパーティーシーンでは、古代ローマのコロッセオを彷彿とさせる豪華なセットも映し出されている。人気歌手ウェスタ・スウィートウォーター(グレース・ヴァンダーウォール)による妖艶なダンスパフォーマンスするカットなど、徹底的に作り込まれた装飾や衣装デザインも注目ポイントだ。

さらに、カエサルと対立する新市長フランクリン・キケロの娘であり、カエサルの運命に大きな影響を与えるジュリア、ジャーナリストでありながらクラッスス3世の莫大な遺産を目当てに結婚を画策するワオ、カエサルを陥れようと暗躍するクローディオ(シャイア・ラブーフ)など、個性豊かなキャラクターたちの姿も切り取られている。

『メガロポリス』は2025年6月20日より日本公開&IMAX上映。

INTERVIEW