『オッペンハイマー』がゴールデン・グローブ賞で最多5部門を受賞! アニメーション作品賞には『君たちはどう生きるか』

#オッペンハイマー#ゴールデン・グローブ賞#君たちはどう生きるか#第81回ゴールデン・グローブ賞

『オッペンハイマー』
『オッペンハイマー』
(C) Universal Pictures. All Rights Reserved.
『オッペンハイマー』
君たちはどう生きるか
『バービー』
『哀れなるものたち』

日本の作品ではアニメーション作品賞初受賞の快挙

81回ゴールデン・グローブ賞が7日(現地時間)に発表され、クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』が映画のドラマ部門作品賞、監督賞など最多5部門を受賞した。

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太平洋戦争末期に日本に落とされた原子爆弾を開発し、“原爆の父”と呼ばれた科学者ロバート・オッペンハイマーを描いた同作は主演のキリアン・マーフィーが男優賞(ドラマ)、アメリカ原子力委員会委員長ルイス・ストローズを演じたロバート・ダウニー・Jrが助演男優賞、ルートヴィッヒ・ヨーランソンが音楽賞を受賞した。

またアニメーション作品賞を宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』が受賞し、日本の作品の同部門初受賞の快挙となった。なお同作は音楽賞に作曲の久石譲もノミネートされていたが、受賞は叶わなかった。

『君たちはどう生きるか』
(C) 2023 Studio Ghibli
『君たちはどう生きるか』
(C) 2023 Studio Ghibli

『オッペンハイマー』の8ノミネーションを上回り、最多9ノミネーション作の『バービー』は今年新設された興行成績賞、歌曲賞(What Was I Made For?)の2部門を受賞した。

『バービー』
(C) 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
『バービー』
(C) 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

2部門受賞は他に3作が並び、昨年カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した『落下の解剖学』が脚本賞と非英語作品賞、『The Holdovers(原題)』がコメディ/ミュージカル部門の男優賞(ポール・ジアマッティ)と助演女優賞(ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ)、『哀れなるものたち』がコメディ/ミュージカル部門作品賞、同女優賞(エマ・ストーン)を受賞した。

(C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
『哀れなるものたち』
(C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
『哀れなるものたち』

7部門にノミネートされたマーティン・スコセッシ監督の『キラー・オブ・ザ・フラワームーン』はリリー・グラッドストーンが女優賞を受賞した。

TVの部では最多9ノミネーションの『メディア王 〜華麗なる一族〜』がドラマシリーズ部門作品賞の他、女優賞(サラ・スヌーク)、男優賞(キーラン・カルキン)、助演男優賞(マシュー・マクファディン)の4部門を受賞。コメディ/ミュージカル・シリーズ部門とTV映画・リミテッドシリーズ部門は、それぞれ『一流シェフのファミリー・レストラン』と『BEEF/ビーフ』が作品賞、女優賞、男優賞を独占した。

2021年に賞を主催するハリウッド外国記者協会(HFPA)のスキャンダルにより、賞の存続も危ぶまれたゴールデン・グローブ賞。2023年にHFPAが解散し、権利はTV制作会社「ディッククラーク・プロダクション」と投資会社「エルドリッジ」が取得。ノミネート作品と受賞の選出には世界76ヵ国から集まった人種も民族も太陽な300人のジャーナリストで構成された新しい投票者が当たった。

受賞結果は以下の通り。

<映画>

ドラマ部門
作品賞:オッペンハイマー
女優賞:リリー・グラッドストーン(キラー・オブ・ザ・フラワームーン)
男優賞:キリアン・マーフィー(オッペンハイマー)

コメディ/ミュージカル部門
作品賞:哀れなるものたち
女優賞:エマ・ストーン(哀れなるものたち)
男優賞:ポール・ジアマッティ(The Holdovers/原題)

助演女優賞:ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ(The Holdovers/原題)
助演男優賞:ロバート・ダウニー・Jr(オッペンハイマー)
興行成績賞:バービー
監督賞:クリストファー・ノーラン(オッペンハイマー)
脚本賞:ジュスティーヌ・トリエ、アルチュール・アラリ(落下の解剖学)
音楽:ルドウィグ・ゴランソン(オッペンハイマー)
歌曲賞:What Was I Made For?(バービー)
非英語映画賞:落下の解剖学
アニメーション作品賞:君たちはどう生きるか

<TVの部>

ドラマ部門
作品賞:メディア王 〜華麗なる一族〜
女優賞:サラ・スヌーク(メディア王 〜華麗なる一族〜)
男優賞:キーラン・カルキン(メディア王 〜華麗なる一族〜) 

コメディ/ミュージカル部門
作品賞:一流シェフのファミリーレストラン
女優賞:アイオウ・エディバリー(一流シェフのファミリーレストラン)
男優賞:ジェレミー・アレン・ホワイト(一流シェフのファミリーレストラン)

TV映画・リミテッドシリーズ部門
作品賞:BEEF/ビーフ
女優賞:アリ・ウォン(BEEF/ビーフ)
男優賞:スティーヴン・ユァン(BEEF/ビーフ)

助演女優賞:エリザベス・デビッキ(ザ・クラウン)
助演男優賞:マシュー・マクファディン(メディア王 〜華麗なる一族〜)
スタンダップ・コメディ賞:リッキー・ジャーヴェイス(リッキー・ジャーヴェイスのこれじゃ世も末)

 

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