潜水艇タイタンの乗客にはキャメロン監督の25年来の友人も
映画『タイタニック』のジェームズ・キャメロン監督が、海中に沈んだタイタニック号を探索する観光ツアー中に消息を絶った潜水艇タイタンの事故について、「事故の類似性に衝撃を受けた」と語っている。
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オーシャンゲート・エクスペディションズが運営する深海潜水艇タイタンは18日(現地時間)、北大西洋の水深3800メートルにある大型客船タイタニック号の沈没現場に向かう途中に消息を絶ち、アメリカとカナダの海軍などが捜索に当たっているが、22日(現地時間)にアメリカ沿岸警備隊は無人海中探査機がタイタニック号の残骸付近で潜水艇の破片と思しきものを発見し、潜水艇の「壊滅的な破壊」によって乗船していた5名の生存は絶望的だと発表した。
これを受けて、ジェームズ・キャメロン監督は22日(現地時間)、アメリカのABCニュースの取材を受け、深海潜水に携わる「コミュニティの多くの人々は、この潜水艇について非常に懸念していて、コミュニティの第一人者数人は、彼らが行っていることは乗客を連れて行くには実験的すぎる、認証が必要だ、と会社に手紙を書いたことさえありました」と以前から関係者の間に危機感があったことに言及し、「(1912年に氷山に衝突して沈没した)タイタニック号の事故との類似性に衝撃を受けています」と語った。
「(タイタニック号の)船長は前方に氷山があることを何度も警告されていたにもかかわらず、月のない夜に全速力で氷原に突き進んでいった。その結果、多くの人が命を落としました。 警告が無視されたのと全く同じ場所で同じような悲劇が起きるとは、ただ驚くばかりです。本当に超現実的です」。
キャメロン監督自身もダイビングの愛好家で、タイタニック号の沈没現場に30回近く潜っている。1998年に監督したレオナルド・ディカプリオ主演の『タイタニック』はアカデミー賞11部門を受賞し、全世界で22億6000万ドル以上の興行収入を記録した。
タイタンの乗客の1人で、フランスの探検家でタイタニック号の専門家として知られるポール・アンリ・ナルジョレ氏は監督の友人だという。
監督は「25年来の友人である彼がこのような形で悲劇的に亡くなったことは、私にとっては受け入れ難いことです」と悲しみを語った。
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