前編/激突、ディズニーVS東宝『アーロと少年』は『ドラえもん』の勢いを止められるか!

#週末シネマリサーチ

『アーロと少年』
(C)2016 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
『アーロと少年』
(C)2016 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

【週末シネマリサーチ】〜週末公開作のランキングを予想!〜

週末公開される注目映画の興行収入や観客動員数を、キャストのメディア露出や注目ニュース度をもとに推測! ヒット予想を展開します。「あの人の熱愛!」や「思わぬスキャンダル」報道が大ヒットの要因になるかも!?

3月5日-6日のランキングは『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』(東宝)が全国374スクリーンで公開され、初週土日動員54万4000人で1位を獲得。2016年公開の週末土日動員数では、1月2日-3日に記録した『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(ディズニー)の52万1000人を抜いてトップに立った。前作『映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)』との比較でも97.7%と上々のスタートだった。橋本環奈主演の『セーラー服と機関銃-卒業-』は、当欄5位予想も12位。「KADOKAWA映画40周年記念作品」ということで期待されたが、静かなスタートを切った。6位予想の『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(東和ピクチャーズ)は全国214スクリーンで初週土日動員8万4000人で4位だった。

今週は山田洋次監督が20年ぶりに手掛けた喜劇『家族はつらいよ』(松竹)、世界的ベストセラーとなった夢枕獏の小説「神々の山嶺」を実写映画化した『エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)』(東宝、アスミック・エース)、ディズニー&ピクサーが贈る春休み映画『アーロと少年』など本命級の作品が公開。果たして『映画ドラえもん』の快進撃を阻止できるか!
(※ランキングは初週土日の観客動員数、上映館数は公式HPや配給情報参照)

[今週の上位ランキング予想]
◎[2位予想]『アーロと少年』(ディズニー)
〇[3位予想]『エヴェレスト 神々の山嶺』(東宝、アスミック・エース)
▲[4位予想]『家族はつらいよ』(松竹)
△[9位予想]『プリパラ み〜んなのあこがれ♪レッツゴー☆プリパリ』(エイベックス・ピクチャーズ)
*『劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』(松竹メディア事業部)
(◎:大本命 〇:対抗 ▲:一発あり △:穴で *:期待)

◎【2位予想】『アーロと少年』
巨大隕石の墜落が起こらず、恐竜が絶滅しなかった世界を舞台に、弱虫の恐竜アーロと、孤独な人間の少年が反目しながらも心を通じ合わせていく姿を描く。

『モンスターズ・インク』や『ファインディング・ニモ』など人気シリーズを世の中に輩出しているディズニー/ピクサー。日本でもブランド力は高く、大崩れは考えづらい。15年に全国411スクリーンで公開された『インサイド・ヘッド』は初週土日動員31万6000人、13年に公開された人気シリーズ『モンスターズ・ユニバーシティ』は全国661スクリーンで公開され初週土日動員61万5000人という数字を出した。

全米では15年11月に約3700館で公開されオープニング興収が約3900万ドル。『インサイド・ヘッド』の約9000万ドルと比較すると非常に低い数字に見えてしまうが、そこまで悲観する結果とは思えない。上映館数は約230館。製作総指揮のジョン・ラセターが「ピクサー史上最も感動的なシーン」と話した特報映像は大きな話題になった。『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』の評判が高く、初週比80%の数字でも43万人と考えると首位までは……と思われるが、肉薄するだけの潜在能力はある。(後編へ続く…)

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