【今日は何の日】『サタデー・ナイト・フィーバー』だけじゃない! 「ディスコの日」にグルーヴを感じる3本

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『サタデー・ナイト・フィーバー』
『サタデー・ナイト・フィーバー』ディレクターズカット版
(C)2022 PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.

7月22日はディスコの日。日本のディスコブームの火付け役となった映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の日本公開日を記念して、日本記念日協会が認定した日だそうだ。そこで今回は、ディスコの日にちなんだ3作品をご紹介する。

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ジョン・トラボルタがキレキレ! 『サタデー・ナイト・フィーバー』

ディスコの日制定のきっかけとなったこの作品はやはり外せない。ビージーズのディスコナンバー「ステイン・アライブ」と、白の3ピーススーツのジョン・トラボルタのキメポーズに象徴されるディスコ映画の金字塔、『サタデー・ナイト・フィーバー』。今年の4月に4Kデジタルリマスター版が公開されたことでも話題になった。

裕福とは言えない家庭、やりがいがあるとは言えない仕事、そんな環境の中、週末のディスコ通いが唯一の生きがい、という若者トニー(ジョン・トラボルタ)が、行きつけのディスコのコンペティションに参加して優勝を目指す、というストーリーだ。紆余曲折のドラマがあって、若さゆえの葛藤や甘酸っぱい恋愛模様があって、最後には予定調和的なハッピーエンドが訪れる! と思いきや、意外にもそう単純な着地点に落ち着くワケでもない。ディスコの日をきっかけに、ディスコ映画の金字塔とは一体どんな作品だったのか? を自分の目で確かめるのも一興だろう。

テーマソングの“高まり感”がハンパない!『フラッシュダンス』

続いてご紹介するのは、『サタデー・ナイト・フィーバー』と同じく今年の4月に4Kデジタルリマスター版が公開された、ダンス映画の決定版『フラッシュダンス』だ。正式な教育を受けたことはないものの、昼は溶接工、夜はバーのダンサーとして働きながらプロダンサーを夢見る女性を描いた作品である。

この映画を語る時、常に主演のジェニファー・ビールスが4000人以上のオーディションを勝ち抜いたというエピソードが付いて回る。そんな大抜擢への期待を裏切ることなく、作中の彼女はキュートな魅力を振りまいて一躍時の人となった。かと思えば、ヤキモチで夜中に彼氏の家に石を投げ込んで窓をたたき割ったり、カッと来て走行中の車を止めさせて飛び降りると捨て台詞を吐いて立ち去ったりと、作品のメインストリームではないもののジェニファーのキレっぷりも面白い。

この映画の象徴である、バーのショータイムで頭上から全身に水を浴びて踊るダンスシーン、そしてラストにオーディションで「WHAT A FEELING」をBGMに踊るシーンがやはり見どころだろう。ダンスシーンと相まって、「WHAT A FEELING」のイントロ~Aメロ~サビと見る側の気持ちをどんどん高めてくれる音楽的効果は圧巻だ。

『フラッシュダンス』

『フラッシュダンス』4Kデジタルリマスター版 (C)2022 PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.

ライアン・フィリップのイケメンぶりが光る! 『54 フィフティ★フォー』

70年代、NYのマンハッタンに他の店とは圧倒的に一線を画す伝説のディスコがあった。アンディ・ウォーホル、トルーマン・カポーティ―といった文化人から、ハリウッドスター、有名ミュージシャン、各国のVIPなど当時の旬なセレブたちがこぞって通った「スタジオ54」だ。(ちなみに、日本のクラブの元祖とされる芝浦GOLDはスタジオ54をモデルに作られた)

『54 フィフティ★フォー』

『54 フィフティ★フォー』DVD

その伝説のディスコを描いた『54 フィフティ★フォー』は、主演のライアン・フィリップのイケメンぶりが光る作品。54のいかがわしい経営者、フィリップ・ルベルを演じるマイク・マイヤーズも当たり役だ。NYとハドソン川を隔てた対岸にありながら、シェーン(ライアン・フィリップ)の住むジャージーシティーは華やかさやイケてる感においてNYの足元にも及ばない。そんな環境に嫌気が差して、シェーンはある日仲間と共に対岸のNYへ渡り評判のディスコ54へ。54は、見た目がイケていて入り口でスタッフに選ばれた者しか入店を許されない。イケメンが功を奏して入店を許されたシェーンは、初めて踏み入れる淫靡で華やかな世界にすっかり魅了され、やがて54の花形であるバーテンダーとして働くようになる。狂喜乱舞&酒池肉林の70年代のアンダーグラウンドシーンのリアルな熱狂ぶりが、画面越しに伝わってくる作品だ。(T)

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