『キングダム2』前作上回る絶好調スタート、夏映画の覇者はどの作品に?

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羌瘣きょうかい
(C)原泰久/集英社 (C)2022 映画「キングダム」製作委員会

『キングダム2 遥かなる大地へ』興収は4日間で13億7900万円

【興行トレンド】海の日3連休を迎える前日の7月15日、夏映画の本命の1本と目される『キングダム2 遥かなる大地へ』『ミニオンズ フィーバー』が公開された。15日~18日の興収は『キングダム2』が13億7900万円、『ミニオンズ フィーバー』が9億500万円。2作とも大ヒットスタートを切った。

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『キングダム2』は人気マンガを実写映画化した『キングダム』(19年)の続編。前作は最終興収57.3億円をあげた。本作はMX4D、4DX、DolbyCinema、IMAXでも上映された。シネコンでの上映回数は通常は1日5回のところ、10回以上も多くあった。日本最大級の動員を誇るTOHOシネマズ新宿では、15日が朝8時から深夜28時55分までIMAXとMX4Dを含め22回、16日が朝7時45分から深夜28時45分まで20回、16日が朝7時45分から深夜28時45分まで23回上映された。

15日にはTOHOシネマズ六本木ヒルズで初日舞台挨拶が催され、主演の山崎賢人をはじめ、吉沢亮、清野菜名、大沢たかお、佐藤信介監督が出席。全国341館で生中継された。

製作元の1社、日本テレビでは『1億3000万人のSHOWチャンネル』『ぐるナイ』『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』などのバラエティ番組に出演者を登場させてPRに努めたり、「金曜ロードショー」で15日に前作『キングダム』、16日に『世界まる見え!テレビ特捜部 特別版 キングダムSP』を放送した(日本テレビ系列の地方局では一部を除き17日以降に放送予定)。

前作は公開後3日間で6億9000万円、2作目が公開後4日間で13億7900万円。最終興収で前作を大幅に上回りそうな勢いを見せた。

『ミニオンズ フィーバー』は公開後4日間で9億500万円

一方『ミニオンズ フィーバー』は、少年だったグルーとミニオンたちの出会いを描く『ミニオンズ』(15年)続編。ミニオンが登場する作品としては『怪盗グルーのミニオン大脱走』(17年)に続くもの。『ミニオンズ』が最終興収52.1億円、『怪盗グルーのミニオン大脱走』が73.1億円をあげており、『ミニオンズ フィーバー』に対する映画関係者の期待も高かった。『怪盗グルーのミニオン大脱走』は公開後3日間で7億5100万円、『ミニオンズ フィーバー』は公開後4日間で9億500万円。『ミニオンズ フィーバー』も最終興収で『怪盗グルーのミニオン大脱走』を上回りそうな出足となった。

『ミニオンズ フィーバー』公開にあたっては、様々な施策が打たれた。フジテレビ系で17日に『怪盗グルーのミニオン大脱走』、18日に『ミニオンズ』を放送。15日から1週間、TOHOシネマズ渋谷に「ミニオンズシアター」が誕生。館内の様々な場所にミニオンたちが登場し、座席もミニオンズが埋め尽くした。入場者プレゼントとして「ミニオンズ フィーバーくじ」を配布。ボブ組、ケビン組、スチュアート組の3種類が期間に分かれて配布され、等身大ミニオンが各1000名様に当たる(ボブ15日~、ケビン29日~、スチュアート8月12日~。抽選は8月31日)。今後の興収の伸びに期待したい。

なお、『トップガン マーヴェリック』は7月18日時点で興収92億円を超えた。100億円の大台に向けて興収を着実に伸ばしている。(文:相良智弘/フリーライター)

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