『ゴッドファーザー』でコルレオーネ家の長男ソニーを演じ、『ミザリー』などで知られる名優ジェームズ・カーンが6日(現地時間)に亡くなった。享年82。

SNSでは懐かしい写真に一言添えるツイートを続けていたが、8日(現地時間)に以下の投稿がされた。

「大変悲しいことですが、ジミーが6日夜にこの世を去ったことをお知らせします。家族は愛にあふれた心温まるお悔やみに感謝すると共に、このつらい時期に家族のプライバシーを尊重していただくことをお願いいたします」。そして、これまでのツイートと同じように「End of tweet(ツイート終わり)」で締めた。

マフィアの日に聴きたい『ゴッドファーザー』“愛のテーマ”と“メイン・テーマ”

『ゴッドファーザー』(72)の他に『雨のなかの女』(69)、『友よ、風に抱かれて』(87)でカーンと仕事をしたフランシス・フォード・コッポラ監督は声明を発表し、「ジミーは私の人生の中で知っているどの映画人よりも長く、身近に存在していた人物です」「『雨のなかの女』で一緒に仕事をしたあの頃から、私の人生のすべての節目を通して、彼の映画と彼が演じた多くの素晴らしい役柄は決して忘れられることはありません」
「彼は常にサニーサイドの旧友であり、私の協力者であり、私が知る限り最も愉快な人物の一人です」。

サニーサイドはニューヨーク市クイーンズ区の地名で、カーンの出身地。1歳上のコッポラもクイーンズ区で隣に位置するウッドサイドで育った。

アル・パチーノ、シャロン・ストーンらも追悼コメント

『ゴッドファーザー』で主人公マイケルを演じ、カーンの弟役だったアル・パチーノも、カーンは「フィクション上の兄で生涯の友」と語り、「彼がもうこの世界にいないなんて信じられない。彼はとても生き生きしていて、大胆だったからだ。偉大な俳優で、素晴らしい監督であり、私の大切な友人。寂しくなる」と語った。

『ゴッドファーザー PART2』(74)のロバート・デ・ニーロは「ジミーが亡くなったと知って、とてもとても悲しい」とコメントした。

『ゴッドファーザー PART3』(89)に出演したジョー・マンテーニャは「『ゴッドファーザー』ファミリーに加わって素晴らしかったことの1つはジェームズ・カーンと友人になったことでした。安らかに、ジミー」とツイッターで追悼した。

知る人ぞ知るノワールの名作『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』でカーンを主演に起用したマイケル・マン監督は「ジミーは、全力を尽くし冒険心ある偉大な俳優だっただけではなく、彼の存在の核にはバイタリティがあった。それは芸術や友情、スポーツや非常に楽しい時間など、すべてを推進するものだった」とコメント。「人はどうあるべきかという価値観の核が、多かれ少なかれ、彼の中にあった。それは変幻自在で、都会的な皮肉によって角は取れるかもしれないが、一本筋が通っていて、それは腐ることのないものだった」「それが、とんでもない愉快な逸話をたくさん生み出した」と振り返った。

SNSでは彼と一緒に仕事をした映画人たちが追悼のメッセージを発信している。

『ミザリー』(90)で共演し、同作でアカデミー主演女優賞に輝いたキャシー・ベイツは「ジミーの逝去を知り、胸が張り裂けそうです。ショックです。言葉ありません。ありがとうジミー。大好きです。あなたのキャット(Kat)より」と綴った。

『ミザリー』の原作小説の作者、スティーヴン・キングは「ジェームズ・カーンの逝去を知ってとても悲しい。ロブ・ライナー監督の例外的に素晴らしい映画版『ミザリー』でポール・シェルドンとして、オスカーに値する演技を見せた」と称えた。

ロブ・ライナー監督はカーンのアカウントに返信する形で「訃報を聞いて、とても残念です。彼と仕事をするのが大好きでした」と振り返った。

『イレイザー』(96)で共演したアーノルド・シュワルツェネッガーは「ジェームズ・カーンはアイコン、レジェンドだった。彼はカメラの前に立つ者全てにインスピレーションを与えた。私は彼と一緒に仕事をし、彼の才能と素晴らしいユーモアのセンスを直接見る幸運に恵まれた。彼はジムでの素晴らしいトレーニング・パートナーであり、真の友人だった。寂しくなる」と綴った。

シャロン・ストーンは「私の俳優として2本目の作品はジェームズ・カーンと一緒でした。彼はとても楽しい人だった。その時以来ずっと、彼は私の味方でした。ジミー、その毎秒が私の宝ものです。神と一緒に進んでください。シャロン」とツイート。2人は『愛と哀しみのボレロ』(81)で共演している。

https://twitter.com/sharonstone/status/1545194617104003072

アダム・サンドラーは「ジェームズ・カーン。彼のことが大好きでした。ずっと彼のようになりたいと思っていました。彼と知り合うことができてとても幸せだった。彼のそばにいると笑いが止まることはなかった。彼の映画は最高中の最高。私たちは皆、彼を恋しく思うでしょう。彼の家族を思い、愛を送ります」と綴った。

『エルフ』(03)で共演したズーイー・デシャネルは、撮影時にカーンがピアノを弾いて彼女が歌ったシーンの思い出を綴り、「彼の才能にただ驚かされました!」「彼はなんでもできる人で、それが彼をあれほど素晴らしい俳優にしていたのだと思います。彼と一緒に仕事ができて、とても光栄でした」とハートの絵文字をつけて追悼した。

他にもバーブラ・ストライサンド、ジェームズ・ガン監督、エドガー・ライト監督など多くのセレブたちが哀悼を表明。スパイク・リー監督は、カーンの代表作を紹介しつつ追悼した。

https://twitter.com/Spike_Lee_Joint/status/1545135362049159168

近年は出演本数を抑えてはいたが、現役で活躍し続け、今年初頭にはピアーズ・ブロスナンと共演する映画『Fast Charlie(原題)』を撮り終えていた。映画は2023年に公開予定だという。

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