三浦透子、勝手にお見合いの席をセッティングされて「ふつうはひとつじゃない」

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そばかす
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三浦透子主演『そばかす』公開決定

『ドライブ・マイ・カー』の三浦透子演じる主人公が、恋愛感情を抱かない自分なりの幸せをみつける姿を描くことで、価値観の「多様性」をうったえる映画『そばかす』が、12月16日に全国公開される。

本作品は、「愛する人と出会い、結婚して、家族を作ること」だけが幸せと言えるのかという疑問を見る者につきつける。恋人を作ることや結婚を勧めてくる周囲と向き合い、自分と向き合い、更には将来にも向き合いながら、「自分は何者なのか? 幸せの形とは何なのか?」を見つめていく。「選挙で誰に投票するか」という観点から従来型のステレオタイプな価値観が垣間見える選挙公報の書き込み対する疑問(安田菜津記『子どもを生まないことは“不完全”なのか』)やアメリカでの中絶禁止法、高齢出産への無自覚的称賛など、共に映画館に足を運びたくなる人を想像するだけで面白い作品だ。

三浦は本作品を次のようにアピールした。

「ふつうのこと、ふつうだと思っていたことについて、一度考えてみる。まっさらにして、自分と向き合ってみる。蘇畑佳純を演じていた時間は、そういう時間でした。
ふつうはひとつじゃない。そんな当たり前にちゃんと気づくことが出来たのは、彼女の目を通して世界をみる機会をいただけたからだと思っています。
そんな出会いをくださった、この作品に関わる全ての皆様に、改めて、感謝の気持ちでいっぱいです。
ひとりでも多くの方に、彼女の人生に触れてほしいです。映画館で観ていただけることを心から願ってい
ます」

玉田真也監督は、次のように撮影を振り返った。

「みんなで同じ目標を共有できて、チームで作品を作っていると感じられる居心地のいい現場でした。 結果、自分が今作れるベストの映画になったと思うし、同時に今後への課題も見えて、この映画に携われてよかったです。
三浦さんをはじめキャストの皆さん、スタッフの皆さんにとても感謝しています。早くたくさんの人に観てもらいたいです!」

30歳シングル日本人女子のリアル描写

物心ついた頃から「恋愛が何なのかわからないし、いつまで経ってもそんな感情が湧いてこない」自分に不安を抱きながらも、マイペースで生きて30歳になった蘇畑佳純の物語。

大学では音楽の道を志すも挫折し、現在は地元に戻りコールセンターで苦情対応に追われる。妹の結婚・妊娠もあり、母から頻繁に「恋人いないの?」「作る努力をしなさい!」とプレッシャーをかけられる毎日。ついには無断でお見合いをセッティングされる始末。しかし、そのお見合いの席で、佳純は結婚よりも友だち付き合いを望む男性と出会う……。