映像美が胸に染みる秀作で、監督・キャストが喜びの初日舞台挨拶

『エンプティー・ブルー』初日舞台挨拶に登壇した監督・キャストたち
『エンプティー・ブルー』初日舞台挨拶に登壇した監督・キャストたち

現代社会のゆがみの中で生きる若者たちの心の内を、幻想的で美しい映像の中に描いた『エンプティー・ブルー』。5月30日に公開初日を迎えたこの作品の監督・キャストが、東京・渋谷シアターTSUTAYAで舞台挨拶を行った。

ドラマ、CMなどで活躍し、麻生首相とも交流があるという秦秀明。他人とコミュニケーションすることが苦手な主人公タカシを繊細に演じた秦は、「撮影の苦労などはたくさんあったと思うのですが、もうずいぶん前──2、3年前に撮影したので実はあまり覚えていなくて……」と苦笑。いい思い出しか残っていないと語り、「その日の気分によって見え方や感じ方が違ってくる作品だと思うので、何回でも見てください」とアピールしていた。

主人公の妹を演じた滋賀県出身の小寺里佳は、「この作品では標準語を話さなくてはいけなかったんですけど、関西弁がなかなか抜けなくて大変でした。ものすごく繊細で素敵な作品です」と語った、一方、さくら役を演じた福岡志保美は、寒さにふるえた撮影現場についてコメント。「主演の秦さんと、体を温めるために一緒に走ったりしました。噛めば噛むほど味の出る映画なので、何度でも見てください」と話していた。

「監督、その他、いろんなことを担当しました」というのはCGデザイナーでもある帆根川廣監督。「家庭用ビデオカメラで撮影を始め、何を思ったのか、映画製作をしよう!と思ったことが苦労の始まりでしょうか。スタートしてから早5年。今日のこの日が本当に嬉しい」と喜びを語っていた。

INTERVIEW