“ハズレ無し”の庵野作品『シン・ウルトラマン』は『シン・ゴジラ』同様にリピーター続出を想定?

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シン・ウルトラマン
(C)2021「シン・ウルトラマン」製作委員会 
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斎藤工主演の新特撮映画『シン・ウルトラマン』の予告映像およびデザインワークスの情報が解禁された。公開前から展開されている概要や戦略から、『シン・ゴジラ』(16年)と同様にリピーターやコアなファンが生まれることを想定した動きが感じられる。

・映画『シン・ウルトラマン』場面カット1点および『シン・ウルトラマン デザインワークス』画像5点はこちら!

禍威獣、禍特対…『ウルトラマン』に庵野色をミックス

本作は、昭和41年(1966年)の放送開始以来、海外でも100を超える地域で放送され、今なお根強い人気を誇る日本を代表するキャラクター“ウルトラマン”の55周年記念作品。企画・脚本を務めるのは、自身も『ウルトラマン』シリーズのファンだと公言している庵野秀明。監督は樋口真嗣。『ウルトラマン』の企画・発想の原点に立ち還りながら、現代日本を舞台に、未だ誰も見たことのない“ウルトラマン”が初めて降着した世界を描く。

主人公のウルトラマンになる男・神永新二役は斎藤。主人公・神永の相棒・浅見弘子役に長澤まさみ。神永、浅見の所属する防災庁の専従組織・禍特対(カトクタイ)の班長・田村君男役に、映画『ドライブ・マイ・カー』(21年)の西島秀俊。同じく禍特対のメンバー・滝明久役で有岡大貴、船縁由美役で早見あかり、その他、物語の鍵を握る役どころで田中哲司、山本耕史、岩松了、嶋田久作、益岡徹、長塚圭史、山崎一、和田聰宏が出演。

物語の舞台は、次々と巨大不明生物「禍威獣」(カイジュウ)があらわれ、その存在が日常となった日本。通常兵器は全く役に立たず、限界を迎える日本政府は、禍威獣対策のスペシャリストを集結し、「禍威獣特設対策室」、通称「禍特対」(カトクタイ)を設立。班長・田村君男(西島)、作戦立案担当官・神永新二(斎藤)、非粒子物理学者・滝明久(有岡)、汎用生物学者・船縁由美(早見)が選ばれ、任務に当たっていた。禍威獣の危機がせまる中、大気圏外から突如あらわれた銀色の巨人。禍特対には、巨人対策のために分析官・浅見弘子(長澤)が新たに配属され、神永とバディを組むことに。浅見による報告書には「ウルトラマン(仮称)、正体不明」という言葉が書かれていた、というストーリーが展開される。

また見たい…『シン・ゴジラ』手法でリピーター続出を想定?

解禁された予告映像(https://youtu.be/2XK23KGM-eA)では、巨大不明生物・禍威獣が出現し、禍特対が出動。禍威獣による危機がせまる中、大気圏外から飛来し、突如あらわれた銀色の巨人。ウルトラマンが初めて地球に降り立つ瞬間などの緊迫感あふれる映像が収めれた、公開されている中で最も長尺の82秒の映像となっている。

また、貴重な資料を掲載した『シン・ウルトラマンデザインワークス』の発売が決定。『シン・ウルトラマン』に登場する主要なアイテムのデザイン画、CGモデル、検証用立体造形物といったアートワークをおよそ500点超にわたり掲載、アイデアから姿形が定まるまでの進化の過程を追った記録集。庵野による約1万2000字の手記も掲載される。

こうして『シン・ウルトラマン』の概要や関連商品の販売戦略を見ると、『シン・ゴジラ』同様に内容が非常に豊富で緻密であると推測される。『シン・ゴジラ』は約120分の尺に大量のセリフと多彩な映像、さらに多様な解釈が可能なストーリーラインを設けて「一度見ただけでは理解しきれない。また見たい」と何度も映画館に足を運ぶリピーターが続出した。結果、82.5億円の大ヒットにつながった。

今回の『シン・ウルトラマン』も、巨大不明生物「禍威獣」や「禍威獣特設対策室」など庵野秀明ならではの色付けが行われ、実際に作品を見ないと全容が分からない。同デザインワークスの内容からも、緻密なアイデアがふんだんに盛り込まれていると推測される。同映画をリピートするコアなファンには垂涎のアイテムになる可能性がある。『シン・ウルトラマン』は、『シン・ゴジラ』と同じ、あるいはそれ以上の売上を視野に入れているのかもしれない。

『シン・ウルトラマン』は5月13日より全国公開。『シン・ウルトラマンデザインワークス』は5月13日より上映劇場にて先行発売。

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