マイクは氷に沈めて凍らせる! 北京中継放送の陰の立役者に日本の老舗メーカーのマイクが多数活躍

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北京オリンピック オーディオテクニカ
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世界的スポーツイベントを支える日本の老舗ブランド・オーディオテクニカのマイク

2月4日より2週間にわたり開催中の北京からの中継放送では迫力ある音声が話題となっている。そこで活躍しているのは、日本の老舗メーカー・オーディオテクニカの2300本を超えるマイクロホンだ。

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カメラポジションには、同社のショットガンマイクロホンが700本以上使用されている。中でも活躍しているのが「BP4027」「BP4029」で、会場の雰囲気をより豊かに伝えている。

また、スピードスケートやアイスホッケー、フィギアスケートなど、氷上で行われる競技では、約60個ものピエゾエレクトリックマイクロホン「AT880b」が氷原に埋め込まれており、氷上を滑る音や、蹴る音を捉えている。これは、協議に支障が出ないよう、マイクを沈めてから凍らせるという手間と時間が掛かる方法がとられている。

カーリング競技では、ワイヤレスマイクロホンシステムの「5000シリーズ」を使用。気温や電波状況などが厳しい環境下でも、半日以上の長時間、選手の「ヤップ、ヤップ」といった掛け声や、試合中1度しか認められないタイムアウトの緊張感あふれる会話などを伝えてくれる。

スポーツ中継の特徴は、会場の音や雰囲気をサラウンド音声で提供できること。その環境を構築するために、コンデンサーマイクロホン「AT4050」と「AT4050ST」を組み合わせ、会場の高い位置に吊り下げて設置している。こうしたマイクロホンは、合計で200本以上にも及ぶという。

さらに、昨年21年夏の東京大会で好評だったユニット径12mmのマイクロホンを8本搭載した開発中のイマーシブマイクロホンも活躍。イマーシブマイクロホンで収音された音は、テンポの速いスポーツライブ環境でリアルタイムにミキシングされ、臨場感ある会場の音を届けてくれる。

ほかにも、机において複数名の音声を収録するバウンダリーマイクロホン「U851R」、あちこちに目立たないように設置された無指向性小型ラべリアマイクロホン「BP899」「BP898」、インイヤーモニター「Eシリーズ 」やッドホン「M50xシリーズ」ヘなどが使用されている。

オーディオテクニカ40年にわたるマイク技術が世界で活躍

オーディオテクニカは、1962年創業のアナログレコードのカートリッジをはじめとするトランスデューサー(音響変換器)の開発/製造を行う国内老舗メーカー。デジタル時代を迎えてもカートリッジを作り続け、ヘッドホンは44年、マイクロホンは40年にわたり世界的なスポーツイベントをはじめ世界中で使用されてきた。(文:fy7d)

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