脳内にとどろく不穏な「音」に取り憑かれた女がたどり着く先には…?

#MEMORIA メモリア#アピチャッポン・ウィーラセタクン#エルキン・ディアス#カンヌ国際映画祭#ジャンヌ・バリバール#フアン・パブロ・ウレゴ#記憶#音

MEMORIA メモリア
(C)Kick the Machine Films, Burning, Anna Sanders Films, Match Factory Productions, ZDF/Arte and Piano, 2021.
MEMORIA メモリア
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音が導く記憶の扉がいま開く!『MEMORIA メモリア』

21年カンヌ国際映画祭コンペティション部門プレミア上映で「これを見た後は、どんな映画でも満足できない」との評を引き出し審査員賞を受賞した『MEMORIA メモリア』が3月4日に公開される。このたび、新たな場面写真が公開された。

・地球の核が震えるような不穏な“音”! 監督自身の「頭内爆発音症候群」から着想を経た記憶の旅路

公開された場面写真は、病床の妹を見舞った病院で主人公のジェシカが考古学者のアニエスに出会う場面。白衣を身にまとい整然とした研究室で自らの研究について語り、やがてジェシカを人骨の発掘現場へと導く。

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ジャンヌ・バリバールが、このアニエスをよりファニーな要素を湛えた魅惑的で謎めいた人物として演じるさまを見て、アピチャッポン・ウィーラセタクン監督は「私はアニエスをとらえていない」と舌を巻いたという。

また、ジェシカが頭に響く【音】を再現すべく訪れた音響スタジオで、音響技師のエルナンと出会うシーンでは、ジェシカに寄り添い話に耳を傾ける様子が切り取られている。

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演じるフアン・パブロ・ウレゴは、実際に音響技師としての経験を積むべく撮影前2ヵ月間の特訓を行ったそう。本編では、彼のオペレーションによってジェシカの頭に響く【音】が再現されている。

フアン自身は撮影当時を振り返り、「エルナンはジェシカの話を聞き、寄り添ううちに、彼女と独自の友情が生まれていくような役です。監督とティルダ・スウィントンとトライ&エラーを繰り返しました。とても素晴らしい経験でした」と語っている。

もう一枚は、ジェシカが山間部の町ピハオで出会う、川のほとりの男・エルナンのショット。演じるのは、コロンビアのTVシリーズなどに出演してきたエルキン・ディアス。

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・場面写真をまとめて見るならコチラ!

「この映画に出演できたこと、そしてティルダ・スウィントンとの共演は、神様からの贈り物のようだ」と最大級の賛辞を寄せた。アピチャッポン監督については「限界まで連れて行ってくれる監督と出会えて、俳優としてとても嬉しく思っている。経験したことすべてが、映画としてスクリーンに映っている」とアピールした。

地球の核が震えるような不穏な【音】が頭に轟く

本作品は、南米コロンビアを舞台に、アピチャッポン・ウィーラセタクンが監督・脚本を手掛けた最新作。

地球の核が震えるような、不穏な【音】が頭の中で轟く──とある明け方、その【音】に囚われたジェシカは、不眠症を患うようになる。妹を見舞った病院で知り合った考古学者・アグネスを訪ね、人骨の発掘現場を訪れたジェシカは、やがて小さな村に行きつく。川沿いで魚の鱗取りをしているエルナンという男に出会い、彼と記憶について語り合ううちに、ジェシカは今までにない感覚に襲われる。

『MEMORIA メモリア』は、3月4日に公開される。