発売中の「時空旅人」で横山光輝が「史記」を紐解く

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「時空旅人 2022年1月号」表紙
「時空旅人 2022年1月号」表紙
「時空旅人 2022年1月号」表紙

漫画界の巨匠が中国2000年で最も重要な歴史書に挑む!

歴史、文化を紐解く雑誌「時空旅人 2022年1月号」が11月26日から株式会社三栄から発売中だ。

今号は、命を賭した壮大な人間ドラマが繰り広げられる司馬遷が編纂した中国の歴史書「史記」を、漫画家・横山光輝が細部に至るまで描き込んだ「史記」のビジュアルと共に激動の歴史を紐解く一冊となっている。

約2000年の時を超えて読み継がれる、不朽の名著「史記」とは何か。中国最初の正史にして、中国史上最も重要な歴史書と位置付けられる史書。作者の司馬遷とは何者だったのか、そしてなぜ、この本を後世に残したのだろうか。今回は漫画家・横山光輝「史記」のビジュアルとともに激動の歴史を紐解く。

・「史記」とは何か?

「史記」以前、中国王朝の歴史を総合的に記述した歴史書は存在しなかった。司馬遷は父・談たんの意志を受け継いで前人未到の偉業を成し遂げたのである。

・横山光輝「史記」で紐解く 古代中国史

二千数百年にわたって、古代中国で繰り広げられた争乱の歴史。横山史記には人物たちの生き様が鮮やかに描かれている。

・巨匠横山光輝の足跡

好奇心旺盛で、つねに新しい作品にチャレンジし続けてきたという漫画界の巨匠。「とにかく一生懸命描いてきた」の言葉が今、重みを持って心に響いてくる。

・その他の写真はコチラ!

・第一章:古代王朝から春秋五覇まで 三皇五帝・夏・殷・周・春秋時代

三皇五帝の伝説を経て、中国最古の王朝とされる夏が誕生した。殷・周王朝を経てその権威が衰えると有力諸侯が覇を唱える時代へと突入する。
史実性が薄いといわれる神話時代。だが「史記」を読むにあたり、その存在は無視できない。司馬遷がこれを記した意図を知っておきたい。

・第二章:戦国七雄の登場、新たなる秩序の幕開け 戦国時代

春秋時代から続く戦乱は、晋の分割により拡大の一途をたどっていた。社会は大変革期を迎え、思想は爛熟した。そして時代は始皇帝の登場を迎える。
強勢を誇った晋が魏・趙・韓に三分され、七雄が生まれて幕を開けた戦国時代。その始期に、魏を覇者の座へと導き、次いで楚を隆盛させた兵法家の活躍を伝えよう。
商鞅の変法を経て国力を養い、中原へと進出を果たす秦。他六国は合従策で秦に対抗する。秦は恵文王から昭王、孝文王、荘襄王を経て、いよいよ嬴政(始皇帝)の時代を迎える。

・第三章:漢王朝はいかにして生まれたのか? 前漢

始皇帝が死去すると、秦王朝は混乱と滅亡の兆しを見せた。趙高の暗躍、暗愚な二世皇帝、権力の横暴に民衆の不満は頂点に達した。そこに覇権を狙う二人の武将が現れた……項羽と劉邦である。
悪漢趙高らによる恐怖政治に耐えかねた農民たちが反旗の狼煙を上げ、その火種は大きく確実に各地へと広がっていく……。
人気漫画やアニメ、映画、展覧会などさまざまなエンターテインメント分野で注目を集めている古代中国史のなかで最も重要な歴史書として位置付けられる「史記」を知るための一冊だ。

「時空旅人」2022年1月号(特集「史記」)は11月26日から、全国の書店、 コンビニエンスストア、ネット書店で発売中だ。