戦争大作で軍人を演じたオダジョー「日本人としての在り方を貫いた」と告白

握手を交わすオダギリジョー(左)とカン・ジェギュ監督(右)
握手を交わすオダギリジョー(左)とカン・ジェギュ監督(右)
握手を交わすオダギリジョー(左)とカン・ジェギュ監督(右)
登壇するオダギリジョー
オダギリジョー
オダギリジョー
カン・ジェギュ監督
オダギリジョー(左)とカン・ジェギュ監督(右)
オダギリジョー(左)とカン・ジェギュ監督(右)
オダギリジョー(左)とカン・ジェギュ監督(右)

大ヒットした韓国映画『シュリ』『ブラザーフッド』のカン・ジェギュ監督が手掛けた最新作『マイウェイ 12,000キロの真実』。その特別映像試写会が11月21日に新宿バルト9で行われ、オダギリジョーと監督が登壇。撮影秘話や映画の見どころなどを語った。

[動画]『マイウェイ 12,000キロの真実』特別映像試写会
『マイウェイ 12,000キロの真実』特別映像試写会、その他の写真

本作は第2次世界大戦を背景に、幼なじみである日本人と朝鮮人の少年2人が、マラソンでのオリンピック出場を夢見、歴史に翻弄されながらも力強く生き抜いていく姿を描いた戦争大作。オダギリは日本、ソ連、ドイツの3つの国の軍人となる数奇な運命の主人公を演じている。

W主演で共演したのは韓国のトップスター、チャン・ドンゴン。幼なじみの片割れを演じた彼についてオダギリは「素晴らしい人という以上の表現がない」とその人柄を大絶賛。「現場のスタッフは総勢何百人もいたのですが、みんなにダウンジャケットをプレゼントして、厳しい寒さのなか、みんながそれを着て撮影していました」と明かした。

8ヵ月に及ぶ撮影は過酷を極めたが台本からもそれは予想できたそうで、オダギリは最初、出演を断ったという。最終的に出演した経緯については「監督の人柄。温かく情熱的で、あきらめずに誘い続けてくれ、その気持ちがすごくありがたく、こんな自分でも役に立つのなら頑張るしかないかなと思った」とコメント。それでも「クランクインのときは、行きたくなくて行きたくなくて」と本音をもらしていた。

一方、監督はオダギリを起用した理由について、まずは「イケメンですよね」と笑ってから、「韓国でも知られていてたくさんのファンがいるし、演技もうまい。見てすぐに虜になった俳優は(オダギリが)初めて。ぜひご一緒したいと思っていた」とコメント。スタッフにもオダギリのファン(特に女性)が多かったそうで、「編集スタッフは3人とも女性でしたが、オダギリさんの熱烈なファンで、僕が彼のシーンをカットしようとすると猛反対された」とのエピソードを披露し、苦笑いしていた。

撮影のためマラソンにも挑戦したオダギリ。女子マラソン選手でもある谷川真理がコーチをつとめ、なんとあの猫ひろしと共に練習していたという。オダギリは「(猫は)本当にすごいスピードで、こちらが引いてしまうくらいでした」とその実力を証言してから、「(オリンピックで)カンボジア代表になれるといいですよね」とエールを送っていた。

映画はまだ未完成のため、この日は特別編集された映像が上映された。その迫力にオダギリ自身も圧倒されたようで「改めて見て、こんなに迫力があるとは。規模もすごい」と驚いた様子。「正直、現場では『どれだけ撮るんだよ』と嫌気がさしたこともあった(笑)」と打ち明けてから、「それでも一生懸命頑張り、監督について行って良かった」とオダギリ。監督は「期待に応えられる作品を作るので、楽しみにしていてください」と客席に語りかけていた。

また、本作に出演して歴史観が変わったかと聞かれたオダギリは「第2次世界大戦については、日本、韓国、中国でそれぞれの見方があると思う。映画にしづらいテーマだと思うし、日本では扱うことはできないのではないか。だからこそ、今回の企画はすごく挑戦的で意味のあるものだと思った。(本作は)韓国映画のなかで日本人を描いた作品ですが、僕が関わることで嘘のないものになったのではないかと思う。僕も、日本人としての在り方を貫いたつもり。自分が第2次世界大戦に関わっていたらこうしただろうという風に演じました」と真摯に語っていた。

『マイウェイ 12,000キロの真実』は2012年1月14日より全国公開される。

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