チャン・ギヨン主演、殺し屋×刑事の禁断の愛が切ない『キル・イット～巡り会うふたり～』

非情な殺し屋の一方、動物をかわいがるギャップに萌え!?

幼い頃に親に捨てられたキム・スヒョン（チャン・ギヨン）は、記憶を失くしたまま殺し屋として育てられた。一方、女性刑事のト・ヒョンジン（ナナ／AFTER SCHOOL）は連続殺人事件を追うなか、獣医として素性を隠したスヒョンと出会う。互いに似たものを感じる２人は次第に打ち解けていくのだが…。

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スヒョンは幼い頃の記憶もなく、孤独な殺し屋のため寡黙な男性だが、ヒョンジンは悲しい過去を持ちながらも気さくに誰とも話す明るい女性だ。長身でスタイル抜群な上に美しい顔立ちのため、男性からの誘いがひっきりなしという魅力的な女性でもある。そんな男性たちからの誘いを笑顔で上手にかわすところも見ていて気持ちがいい。警察大学を首席で卒業するほど仕事ぶりは完璧で、外見もかなりの美人という、誰もが憧れる女性像といえるだろう。

一方、昼間は獣医として活動するスヒョンが猫や犬を甲斐甲斐しく世話し、女性や子どもにはさりげない優しさを垣間見せる。殺し屋のときの近寄りがたい怖さとのあまりのギャップに、男性としても魅力的にうつってしまうのだ。

運命の再会？ それとも罠…!?

そんな長身美男美女の２人は、同じビルに住む隣人同士。ヒョンジンが後から引っ越してきて一緒に食事をする仲にまでなるのだが、意図的にスヒョンに近づいてきたのかは謎が残る。

幼い頃の記憶がないスヒョンもある依頼人との取引で過去を辿り始める。１人殺すごとに過去に関する写真が一枚送られることで、少しずつ記憶が甦っていく。スヒョンの過去を知る人物としてヒョンジンの名前が挙がるのだが、本当に彼女がそうなのか、はたまた罠なのか悩んでしまう。「これは罠だ。一刻も早く離れたほうがいい」という請負殺人ブローカーで唯一の友人に対し、「敵は側に置いておいたほうがいい」というセリフを言い放ち、敵かもしれない彼女を見守ろうとするところがなんとも切ない。

少年のイメージから大人の男性へ、チャン・ギヨンの魅力を堪能

ムキムキマッチョの懸垂姿を披露したチャン・ギヨンは、1992年生まれの俳優でモデル。歯科矯正中にモデルとしてデビューするも、少年のようなイメージを持つと逆に注目を浴びた。IUのMVに出演したことで話題になり、2014年にドラマ「大丈夫、愛だ」で俳優デビュー。ドラマのOSTでラップや歌も披露している多才な俳優だ。

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長身美男美女の２人が披露するかっこいいアクションシーンが必見の本作。静かに見つめ合うことの多い２人とは対照的に、同じビルの住人で大家でもある女子高生の底抜けの明るさには救われる。そんな彼女も親を殺され、孤独に生きるという境遇を抱えているのだが……。悲しい結末が予想されるドラマではあるが、２人の関係性と共に少しずつ明るみになる過去など続きが気になってしまうドラマだ。（文：渡邉啓子／ライター）

『キル・イット～巡り会うふたり～』
BSフジ：月～金曜日　8:00～9:00　2021年10月1日スタート
U-NEXT,　dTV,　Amazon Primeにて配信中
DVD-BOX1＆2〈シンプルBOX 5,000円シリーズ〉 各5,500（税込） レンタルは全12巻
発売元：TIMO Japan／エスピーオー 
販売元：エスピーオー