澤井信一郎監督や大林宣彦監督作品、千葉真一主演作品も

角川映画45年記念企画「角川映画祭」が、11月19日より開催される。このたび、上映される31作品と上映館が発表され、ポスタービジュアルも公開された。

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今回発表された上映作品の筆頭は、映画祭のポスタービジュアルにもなっている角川映画第1弾作品で、市川崑監督の『犬神家の一族』(76年)。石坂浩二が金田一耕助を演じた横溝正史の傑作ミステリー小説の映画化で、今回、デジタル修復された4K版として世界初上映される。

そのほか、完成まで16年、新種のウイルスが蔓延し人類の終末と再生を描いた小松左京の原作を空前のスケールで描いた深作欣二監督による『復活の日』(4K修復版/80年)、原田知世の映画デビュー作で昨年4月に他界した大林宣彦監督による『時をかける少女』(83年)、舞台女優を目指す女同士のドロドロの世界を描いたミステリー映画の傑作で、9月3日に急逝した澤井信一郎監督『Wの悲劇』(84年)、薬師丸ひろ子主演で社会現象を巻き起こした相米慎二監督『セーラー服と機関銃』(81年)、野村宏伸の映画デビュー作で薬師丸ひろ子や 財津和夫、桃井かおりらが共演した片岡義男による小説を映画化した森田芳光監督『メイン・テーマ』(84年)が並ぶ。

また、りんたろう大友克洋のキャラクターデザインで石森章太郎の原作を描いた『幻魔大戦』(83年)など、アニメーションもラインナップされている。

そして、先月逝去した千葉真一の追悼上映企画も組まれ、千葉が主演とアクション監督を務めた『戦国自衛隊』(斉藤光正監督/79年)が特別上映される。

『角川映画祭』は、11月19日より順次開催される。

[角川映画祭:上映館・日程]

●テアトル新宿  期間:11月19日〜12月16日
●EJ アニメシアター新宿 期間:11月19日〜12月9日
●シネ・リーブル梅田 期間:12月〜
●ところざわサクラタウン ジャパンパビリオンホール B 期間:11月19日〜

[上映作品]

1 犬神家の一族 <4K 修復版><初披露> (76年/カラー/146 分/1:1.5 ワイド)
2 天河伝説殺人事件(91年/カラー/109 分/ビスタ)
3 復活の日 <4K 修復版>(80年/カラー/156 分/ビスタ)
4 里見八犬伝 <4K修復版>(83年/カラー/136分/ビスタ)
5 蔵の中(81年/カラー/101分/ビスタ)
6 人間の証明 <4K修復版>(77年/カラー/133 分/ビスタ)
7 スローなブギにしてくれ(81年/カラー/130分/ビスタ)
8 麻雀放浪記(84年/モノクロ/109 分/ビスタ)
9 蘇える金狼(79年/カラー/131分/ビスタ)
10 野獣死すべし(80年/カラー/118分/ビスタ)
11 ねらわれた学園(81年/カラー/90 分/ビスタ)
12 時をかける少女(83年/カラー/104分/ビスタ)
13 Wの悲劇(84年/カラー/109分/ビスタ)
14 早春物語(85年/カラー/96分/ビスタ)
15 汚れた英雄(82年/カラー/112分/ビスタ)
16 天と地と(90年/カラー/119分/ビスタ)
17 セーラー服と機関銃(81年/カラー/112分/ビスタ)
18 友よ、静かに瞑れ(85年/カラー/103分/ビスタ)
19 花のあすか組!(88年/カラー/99分/ビスタ)
20 探偵物語 <4K 修復版> (83年/カラー/111分/ビスタ)
21 メイン・テーマ(84年/カラー/101分/ビスタ)
22 黒い家(99年/カラー/118分/ビスタ)
23 晴れ、ときどき殺人(84年/カラー/98分/ビスタ)
24 二代目はクリスチャン(85年/カラー/102分/ビスタ)
25 ボビーに首ったけ(85年/カラー/44分/ビスタ)
26 幻魔大戦(83年/カラー/131分/ビスタ)
27 カムイの剣(85年/カラー/133分/スタンダード)
28 時空の旅人(86年/カラー/91分/ビスタ)
29 ファイブスター物語(89年/カラー/65分/ビスタ)
30 迷宮物語(86年/カラー/50 分/ビスタ)
31 戦国自衛隊<特別上映:千葉真一さん追悼>(79年/カラー/138分/ビスタ)

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