10・22公開『グレタ ひとりぼっちの挑戦』で明かされた彼女へのヘイトの嵐

2019年のフォーブス誌にて“世界で最も影響力のある女性”に選出、同年のタイム誌でも“今年の人”として紹介された、世界一有名な若き環境活動家グレタ・トゥーンベリの素顔に迫ったドキュメンタリー映画『グレタ ひとりぼっちの挑戦』が、10月22日より、全国で公開される。このたび、本編映像が公開された。

・15歳少女のストライキから始まった「SDGs」への大きなうねり

同作は、気候問題に関する専門的知識と揺るぎない覚悟を持ち、国連総長のアントニオ・グテーレスや、フランスのマクロン大統領ローマ教皇など世界のリーダーらと議論を重ねていく様子を最も身近なところで寄り添うように捉えていくと同時に、世界から注目を集める1年以上前から彼女に密着し、犬や馬と戯れるリラックスした姿のほか、アスペルガーの症状について冷静に自身で分析する姿、重圧と向き合い葛藤する姿、彼女の様々な行動を支える家族の姿も映し出すドキュメンタリー作品だ。

公開された本編映像は、SNS上でグレタに向けられた誹謗中傷を自身で読み上げる場面。彼女は、世界中での学校ストライキの火付け役となって注目を浴び、環境活動家のリーダーとして称えられる一方で、その強い口調から反感をもたれることも少なくない。

グレタのもとには「アスペルガーの人は1つのことに固執しがち」「ママの書いた原稿と泣き落としで訴えてもグレタの茶番なんて誰も気にしない」などのヘイトが容赦なく向けられる。

10月22日より全国で公開『グレタ ひとりぼっちの挑戦』グレタの父・スヴァンテ・トゥーンベリ (C)2020 B-Reel Films AB, All rights reserved.

グレタの父スヴァンテ・トゥーンベリ

SNS上での批判の声にも強気! しかしその陰には葛藤と覚悟

彼女は取り乱すこともなく冷静に向き合うが、父のスヴァンテは大きな不安を感じている表情を捉えている。父は彼女の意思を尊重し活動を支えているが、時には殺害予告にまで及ぶ手紙が届くようになり、応急手当講習を受けるほど危機を感じている。

グレタは、両親が活動の継続を心配していることを理解した上で、批判の声に対して「私は気にしません。活動をやめて生じる結果の方が怖いからです」と語っている。ニュースで取り上げられる強気な姿の裏にある、グレタの葛藤と覚悟に胸が締め付けられる映像となっている(https://youtu.be/dFdTJBsmmoE)。

彼女が活動を始めるに至った経緯や素顔、周囲の反応や広がりなどを捉えた本編を見れば、印象が変わり、決して他人事ではない本質が見えてくること間違いないだろう。

彼女が伝えたいことは何なのか。彼女は世界から注目される状況をどう感じたのか。私たちはこれからその思いにどのように向き合い、生きるべきか。SDGsへの関心が高まる今だからこそ、知りたい。

爽やかな余韻の中に、深く思いを巡らせるドキュメンタリー映画『グレタ ひとりぼっちの挑戦』は10月22日より、全国で公開される。