宗教、伝統、儀式が絡む異色ミステリー『ポゼッションズ 血と砂の花嫁』

中東のエキゾチックな背景を舞台にイスラエル、フランス合作で描くミステリー『ポゼッションズ 血と砂の花嫁』(字幕版・全6話)が2021年9月6日よりAmazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX – DRAMA & CLASSICS-」で独占配信される事が明らかとなった。また、2021年9月27日からは「BS10 スターチャンネル」でも独占放送される。日本での配信、放送に伴い血みどろの花嫁姿が衝撃的な予告映像が解禁となった。

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公開された映像では、まさにナタリーの幸せそうな結婚披露宴から始まるが、会場が暗転した一瞬で、ウエディングドレスは血まみれ、花婿は倒れており、ナタリーの手には血の付いたケーキカットナイフが握られている。タイトルの「ポゼッション」には「悪魔に取りつかれる」という意味があるが、ナタリーやその家族の身には一体何が起こっているのか? サイコスリラー、超自然現象、家族ドラマなど複数の要素が絡んだ唯一無二の作品。 次々と容疑者が浮上する、目が離せない展開に注目だ。

本作のミステリーはナタリーの母、ロサを中心に展開していく。チュニジア・ジェルバ島のユダヤ系コミュニティ出身の彼女は伝統宗教の敬虔な信徒である。娘の結婚を不吉だと猛反対し、ナタリーに殺人容疑がかけられてからは彼女を解放するためと言って、迷信を信じた突飛な行動で家族を動揺させる。子を持たず亡くなった男の兄弟は遺された妻と結婚しなければならず(レビラト婚)、その結婚に対し双方が合意に至らない場合はその義務から免れるための儀式(ハリザ)を行う必要がある、というユダヤ教の古い慣習がモチーフになっているなど、ジェルバ島出身の女性に伝わる風習が本作の鍵を握る重要な要素になっている。

花嫁の体に残る傷に隠された真実とは?

主人公はイスラエルに住むフランス人一家の末娘ナタリー(ナディア・テレスキウィッツ)。母の猛反対を押し切って結婚式を執り行うが披露宴の最中に夫が殺害され、ナタリーは殺人容疑で逮捕されてしまう。事件当時の記憶が一切ないというナタリーのもとへテルアビブのフランス領事館の副領事カリム(レダ・カテブ)がサポートに駆けつけるが、若く美しいナタリーに惹かれた彼は彼女の潔白を信じ真相を解明しようと、彼女を取り巻くミステリアスな家族とその過去の謎に深入りしていく。真犯人は誰なのか? 彼女の体に残る傷に隠された真実とは?

『ポゼッションズ 血と砂の花嫁』は2021年9月6日よりAmazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX – DRAMA & CLASSICS-」にて独占配信がスタート。さらに2021年9月27日からは「BS10 スターチャンネル」にて独占放送が開始。