柴咲コウ主演、“ダメ兄”の急死から始まる4日間 映画『兄を持ち運べるサイズに』予告映像解禁

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(C)2025 「兄を持ち運べるサイズに」製作委員会

作家・村井理子によるノンフィクションを基にした家族の物語

柴咲コウを主演、オダギリジョー、満島ひかりを共演に迎え、中野量太監督が村井理子のノンフィクションエッセイを映画化した『兄を持ち運べるサイズに』。第30回釜山国際映画祭への出品も決定した本作より、家族を想う優しさに満ちた本予告編と本ビジュアルを紹介する。

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本作は、作家・村井理子が実際に体験した数日間をまとめたノンフィクションエッセイの映画化。絶縁状態にあった実の兄の突然の訃報から始まる、家族のてんてこまいな4日間の物語だ。

理子の元に突然かかってきた、警察からの一本の電話。何年も会っていなかった兄が死んだ、という知らせだった。発見したのは、兄と暮らしていた息子・良一だという。

「早く、兄を持ち運べるサイズにしてしまおう」。東北へ向かった理子は、警察署で7年ぶりに兄の元妻・加奈子と、その娘・満里奈と再会する。

その後、兄と良一が住んでいたゴミ屋敷と化したアパートを片付けていた3人が見つけたのは、壁に貼られた数々の家族写真。幼い頃の兄と理子が写ったもの、兄・加奈子・満里奈・良一で作られた“もう一つの家族”のもの…。

同じように迷惑をかけられてきたはずの加奈子は、兄の後始末をしながら悪口を言い続ける理子に告げる。「もしかしたら、理子ちゃんには、あの人の知らないところがあるのかな」。

もう一度、家族を想い直す。4人のてんてこまいな4日間が、今、始まる——。

主演は、マイペースで自分勝手な兄に幼いころから振り回されてきた主人公・理子役の柴咲コウ。共演には、家族を翻弄する映画史上稀に見る“ダメ兄”を演じるオダギリジョー、兄と一時は夫婦でありながらも離婚した元妻・加奈子役の満島ひかり、両親の離婚後は母と暮らす娘・満里奈役の青山姫乃、そして最後まで兄と暮らした息子・良一役の味元耀大が名を連ねる。

監督を務めるのは、宮沢りえ主演『湯を沸かすほどの熱い愛』(16年)で日本アカデミー賞・報知映画賞など多くの映画賞を席巻、二宮和也主演『浅田家!』(20年)では、国内の大ヒットのみならずフランスでも大ヒットを記録した中野量太。

本作は、9月17日~9月26日に韓国・釜山で開催される第30回釜山国際映画祭のOPEN CINEMA部門に正式出品が決定している。映画祭のレッドカーペットセレモニーには主演の柴咲が参加する予定だ。

今回紹介する予告編は、母の葬儀中に人目もはばからず「かぁーちゃん」と泣き叫びながら木魚を叩き続ける兄の姿から始まる。そんな「大嫌いだった兄」を冷ややかな目で見つめる主人公・理子。いびつな兄妹関係が、この葬儀のワンシーンだけでも浮き彫りになる。

そして「突然兄が死んだ」という驚きの急展開。<ダメ兄>の急死をきっかけに集まったのは、妹、元妻、娘、息子の4人。兄と息子が暮らしていた散らかり放題の家を片付けていく中で、理子は幼少期の写真や、壊れた家族の写真を大切に飾っていた兄の姿に少なからず心を揺さぶられる。

「身勝手で落ち着きがなく、一人では生きられない人だった」うえに、多額の借金を抱えて離婚した兄。同じように迷惑を被ったはずの元妻から「理子ちゃんには、あの人の知らないところがあるのかなって思っちゃった」と言われ、理子は思わず「じゃ、教えてよ」と言い返してしまう。

兄には、家族だからこそ言えなかったことがあったのだろうか。「ねぇ兄ちゃん、最後に一つだけ聞いていい?」。理子が最後に聞きたかった言葉とは? 亡き兄の「理子はこの先も生きていくんだから、自分で答えを出さないと」という言葉に秘められた思いとは?

また、本ビジュアルは、家族が兄の等身大パネルを運ぶという、タイトルをそのまま体現したデザインに仕上がっている。ティザービジュアルが軽やかな黄色に彩られていたのに対し、今回はある建物から兄を運び出す背景へと変化。兄の急死をきっかけに、それぞれが“家族”を見つめ直す4日間の始まりを予感させる。

『兄を持ち運べるサイズに』は2025年11月28日より全国公開。