山田裕貴×佐藤二朗の心理戦が炸裂！ 1時間ごとに迫る爆破予告と東京中を巻き込む恐怖の連鎖

ミステリーランキング1位小説を映画化 警察vs爆弾魔の知恵比べが始まる

山田裕貴を主演に迎え、『キャラクター』（21年）『帝一の國』（17年）の永井聡監督がベストセラー小説を映画化する『爆弾』より、取調室の謎解きと東京での爆弾捜索が交錯する予告映像と本ポスターを紹介する。

・伊藤沙莉、爆弾捜索に奔走！『爆弾』新ビジュアルで刑事役の覚悟を表情に宿す

原作は、日本最大級のミステリーランキング「このミステリーがすごい! 2023年版」「ミステリが読みたい 2023年版」（ハヤカワミステリマガジン2023年1月号）で堂々の1位を獲得したベストセラー小説。これを読まねば、“旬”のミステリーは語れないと評され、背筋が凍るような衝撃展開の連続で、多くの読者を魅了した作品であり、その続編「法廷占拠 爆弾2」も発売されて話題を呼んでいる。

物語は、酔った勢いで自販機と店員に暴行を働いた謎の中年男が、警察に連行されるところから始まる。彼は自らを「スズキタゴサク」と名乗り、「霊感が働く」と称して、都内に仕掛けられた爆弾の存在を予告。秋葉原での爆破を皮切りに、「この後1時間おきに3回爆発する」と予知していく。そして男は、刑事たちの問いかけをはぐらかしながら、次第に爆弾に関する謎めいた“クイズ”を出し始めるのだった。彼はいったい何者なのか？　そして仕掛けられた“爆弾”の正体とは？

主演は、『ゴジラ-1.0』（2023年）や月9ドラマ『君が心をくれたから』で圧倒的な存在感を見せた山田裕貴。警視庁捜査一課でスズキタゴサクと真っ向から対峙する交渉人・類家を熱演する。共演には、NHK連続テレビ小説『虎に翼』で社会現象を巻き起こした伊藤沙莉が、爆弾捜索に奔走する交番勤務の巡査・倖田を演じる。

さらに、スズキタゴサクの過去を追う所轄の刑事・等々力役には、『聖☆おにいさん THE MOVIE～ホーリーメンVS悪魔軍団～』（2024年）での唯一無二の演技が記憶に新しい染谷将太。類家の上司であり、スズキタゴサクとの交渉にも臨む警視庁の清宮役に、数々の映画・ドラマで存在感を放つ渡部篤郎。

倖田の相棒である交番勤務の巡査長・矢吹役には、TBSドラマ『ライオンの隠れ家』で自閉スペクトラム症の難役に挑んだ坂東龍汰。スズキタゴサクの見張り役を務める刑事・伊勢役には、映画『ナミビアの砂漠』（2024年）で注目を集めた寛一郎が決定。そして、スズキタゴサクを演じるのは、コメディからシリアスまで幅広くこなす個性派俳優・佐藤二朗。実力派キャストが集結した。

(C)呉勝浩／講談社　(C)2025映画『爆弾』製作委員会

東京のどこかに“爆発予定の爆弾”が仕掛けられたという前代未聞の事態を舞台に、取調室での尋問と現場の捜査が同時進行で描かれる本作。ついに解禁された本予告は、警視庁捜査一課の交渉人・類家（山田）の一言から始まる──「じゃあ始めましょうか、スズキさん。化け物退治を」。

酔って逮捕されたのは、どこにでもいそうな中年男・スズキタゴサク（佐藤）。しかし彼は取り調べの途中で、突如としてこう言い放つ。「次は、1時間後に爆発します」。にわかには信じがたいその言葉通り、都内で実際に爆発が発生。警察は、静かに進んでいたはずの取り調べが、一気に緊迫した“タイムリミット付きの攻防”へと変貌したことを悟る。

「爆弾をすべて見つけられたら、私の勝ちだ」と語気を強める類家に対し、「面白そうですね」と不気味に笑うスズキ。さらに、爆発が起きてもなお、まるで子どもが駄々をこねるような口調でこうつぶやく。「爆発したって、べつによくないですか？」。そのふてぶてしくも悪びれない言い方に、思わず「クソが」と吐き捨てる類家。取り調べは“対話”ではなく、理性と感情の限界を試す心理戦へと変わっていく。

一方、取調室での攻防と並行して、都内各地の爆弾捜査も慌ただしく動き出す。巡査長・矢吹（坂東）とその相棒・倖田（伊藤）は、「有力なタレコミがあった」との情報を手がかりに、複数の現場を駆け回る。「私も連れてって」と真剣な眼差しを向ける倖田。張り詰める現場の緊張と、2人の信頼が交錯していく。

スズキの取り調べは、やがて“謎解きクイズ”の様相を帯びていく。類家の上司・清宮（渡部）は「スズキはクロか？」と疑念を抱き、刑事・等々力（染谷）は「無関係はあり得ない。その場所を匂わせている」と断言。類家は「子どもが大人をからかう無邪気そのもの」と、その異様な言動の裏を読み解こうとするが、爆弾の行方は掴めないまま。

駅のホーム、歓楽街、住宅街…次々に映し出される爆発の映像。追い詰められた類家の口からは、ついに本音が漏れる。「このままじゃ負ける」。その焦りと絶望は、見る者の胸を容赦なく締め付ける。

そんな中、すべての感情を飛び越えたような絶叫を見せるスズキ。それは爆笑とも、戦慄とも、慟哭ともつかない、得体の知れない“何か”。この狂気の男を演じる佐藤の怪演は、観客に強烈な違和感と恐怖をもたらし、異様なリアリティで物語を支配する。

神経を逆なでするかのような、「あらら、またあなたの負けだ」というスズキの囁き声と、その挑発に、怒りを抑えきれずスマートフォンを叩きつけそうになる類家。愕然とする彼の表情を最後に、予告は唐突に幕を閉じる。

「負け」とは一体何を意味するのか？ 刻一刻と爆発の時が迫る中、謎の男・スズキに翻弄され続ける警察、そして類家の闘いの行方から目が離せない。

あわせて、ポスタービジュアルも解禁された。燃え上がる業火と黒煙が渦巻く混沌の中、鋭い視線を放ちながら立ち尽くす類家ら主要キャラクターたち。その視線の先には、取調室の椅子に静かに座るスズキの姿がある。そして、ポスター全体を覆うように大きく刻まれた「爆弾」の2文字──。本作を象徴する決定的なビジュアルとなっている。

『爆弾』は2025年10月31日より全国公開。